アマゾンプライムは、すべての人にとって必要なサービスではありません。使い方によっては「やめたほうがいい」ケースもあります。しかし、サービス内容を理解し、自分の生活に合わせて活用できる人にとっては、非常にコスパの高いサブスクです。
この記事では、「やめたほうがいい人」の特徴から、「継続すべき人」「おすすめの活用法」までを中立的な視点で解説します。結論を先に言えば、アマゾンプライムは“なんとなく”契約している人には不要ですが、目的を持って使う人には月額600円台では得られない価値を提供してくれます。
アマゾンプライムをやめたほうがいい人の特徴
まずは、「やめたほうがいい人」がどんなタイプかを整理しましょう。プライムを解約した人の多くは、利用頻度が低い、もしくは特典を活かしきれていないケースです。
1. Amazonでほとんど買い物をしない人
最も代表的なのがこのタイプです。プライム会員特典の中心は配送特典ですが、そもそもAmazonを使う頻度が少なければ、年会費5,900円(月換算約492円)の元を取ることはできません。ネットショッピングを他サイト(楽天市場やヨドバシなど)で行う人は、配送特典の恩恵が少ないでしょう。
2. 配送料無料やお急ぎ便をあまり使わない人
Amazonは非会員でも「2,000円以上の購入」で送料無料になる場合があります。加えて、昨今は配送スピードが全体的に早くなっており、「お急ぎ便」が不要な人にとってはプライム会員である意味が薄れています。
3. プライムビデオ・プライムミュージックを利用していない人
意外に多いのが、動画や音楽といったサブ特典を活かしていないケースです。NetflixやSpotifyなど他のサービスを使っている人は、重複して支払っている可能性もあります。つまり「サブスク疲れ」に陥っている人は、一度整理するのが賢明です。
4. 無料体験だけで満足した人
「とりあえず無料体験してみたけど、あまり使わなかった」という人も多いです。体験期間中にプライムの利便性を感じなかったなら、無理に継続する必要はありません。定期的に解約・再加入を繰り返すのも手です。
それでもおすすめ!アマゾンプライムを継続すべき人の特徴
「やめたほうがいい人」がいる一方で、プライム会員を続けることで大きなメリットを享受できる人も多く存在します。ここでは、「むしろ継続したほうが得な人」を紹介します。
1. 月に1回以上Amazonを利用する人
頻繁に買い物をする人にとって、配送料無料やお急ぎ便は圧倒的な時短とコスト削減になります。1回あたりの送料が400〜500円かかると仮定すると、月に1回の利用で年会費の元が取れる計算です。
2. プライムビデオを活用している人
動画サブスクとしてのコスパはトップクラスです。映画、ドラマ、アニメ、バラエティなど幅広いジャンルが見放題で、特にオリジナル作品のクオリティは年々向上しています。NetflixやDisney+よりも安価で、動画メインの人には十分すぎる内容です。
3. Amazonセール(プライムデー・感謝祭など)を活用している人
Amazonの大型セールはプライム会員限定です。プライムデーやプライム感謝祭では、家電や日用品が最大50〜70%オフになることも。セール時にまとめ買いするだけで、年会費以上の節約になります。
4. 家族とアカウントを共有している人
プライム特典の一部は「家族会員」として共有可能です。家族でアカウントを使い分けることで、実質的に1人あたりの費用を半分以下に抑えることができます。
やめたくなる理由:料金や価値の感じ方の変化
「昔よりメリットを感じない」という声もあります。ここでは、やめたくなる背景を整理します。
1. 年会費の値上げ
2023年に年会費が4,900円から5,900円へと改定されました。月額換算で約100円の上昇ですが、これを機に解約を検討する人も増えました。ただし、サービス内容も拡充しており、以前より得られる特典が多くなっています。
2. プライム対象商品の減少
近年、「プライム対象外」の商品も増えています。そのため、以前ほど「どれを買っても送料無料」という感覚が薄れてきた印象を持つ人もいます。
3. 特典を使い切れていない
Prime ReadingやPrime Musicなど、「知らないうちに存在している特典」を使わずに解約してしまう人が多いです。活用していないだけで損しているケースも少なくありません。
アマゾンプライムをやめるか続けるかの判断チェックリスト
- 過去3か月以内にAmazonで買い物をした回数は?(3回以上なら継続価値あり)
- プライムビデオ・ミュージックを使っている?(月1回以上なら元を取れている)
- 他のサブスクと機能が重複していない?
- 年間コスト(5,900円)を上回るメリットを感じる?
この質問に3つ以上「はい」と答えた人は、プライムを継続すべきです。逆に、1つも当てはまらない場合は一度解約しても問題ないでしょう。
継続するなら覚えておきたい「プライム活用術」
1. 年会費より月額払いで柔軟に使う
「年会費で払うのは重い」という人は、月額プラン(600円)で季節ごとに使い分けましょう。プライムデーやブラックフライデーのある7月・11月だけ契約するのも賢い戦略です。
2. セール時期にギフト券をチャージしてポイントを上乗せ
ギフト券チャージで最大2.5%のポイントが還元されます。セール前にチャージしておけば、さらに安く買い物が可能です。
3. Prime Video+Music+Readingをセットで使う
動画・音楽・電子書籍を組み合わせて使うと、エンタメサブスク3本分を一本化できます。これだけで年間1〜2万円の節約につながります。
4. 家族と共有する
家族会員機能を使えば、同居家族も送料無料やお急ぎ便を利用できます。世帯でコスパを最大化するなら必ず設定しておきましょう。
まとめ:やめる前に「本当に使いこなせていないか」見直そう
アマゾンプライムは、やめたほうがいい人も確かに存在します。しかし、その多くはサービスを活かしきれていない人です。配送・動画・音楽・書籍・セール——これらをうまく使い分ければ、年間5,900円以上の価値を簡単に得られます。
もし「最近あまり使っていないな」と感じる場合でも、一度プライムデーや感謝祭の前に再評価してみましょう。必要なときだけ月額で利用するのも、今の時代の賢い選択です。
要するに: 無駄なサブスクとして続けるのは損ですが、生活を便利にする“インフラ”として使える人には、アマゾンプライムは依然として最強クラスのサービスです。


コメント