【ネタバレ注意】この記事は、ドラマ『ヴィジョンクエスト』の第1話から第4話までの展開と結末に触れています。まだ見ていない人は、先に本編を見てから読んでください。
『ヴィジョンクエスト』の第1話から第4話は、ヴィジョンが賞金稼ぎに居場所を知られて逃げる前半と、連続殺人事件の犯人「ブッチャーバード」の正体が分かる後半に分かれる。第4話のラストで、ウルトロンがヴィジョンの身体の主導権を握る。この記事では、2026年10月27日時点で配信されている第4話までの展開を、複数の海外・国内メディアの解説で内容が一致していたものだけに絞って、話ごとにまとめる。
配信日程や見られるサービスは『ヴィジョンクエスト』はどこで見れる?配信日・全8話の日程と毎週の見方に、前作『ワンダヴィジョン』『アガサ・オール・アロング』を見ておいたほうがよいかは『ヴィジョンクエスト』は予習が必要?『ワンダヴィジョン』『アガサ』との見る順番にまとめている。
第4話までの流れを先にまとめると
- 第1話:スコットランドのエディンバラで偽名を使って暮らしていたヴィジョンのもとに、賞金稼ぎのパラディンが現れる。ヴィジョンの居場所を外に漏らしたのは、ヴィジョンの頭の中にいるウルトロンだった
- 第2話:パラディンに捕まったトーマスを助けに、ヴィジョンが精神科の施設に乗り込む。J.A.R.V.I.S.が自分のデータを消して、ヴィジョンたちを救う
- 第3話:傷ついたヴィジョンが、トーマスの力で再起動する。連続殺人犯ブッチャーバードが、その信号に気づく
- 第4話:ブッチャーバードの正体と、被害者たちの共通点が分かる。戦いの最中に、ウルトロンがヴィジョンの身体を動かし始める
第1話「No Strings」|偽名で暮らすヴィジョンと、頭の中のAIたち
舞台は『ワンダヴィジョン』の後。ヴィジョンは、エディンバラで「シャーウッド・エリス」という偽名を使い、パブで働いている。ワンダや息子たちとの記憶は残っているのに、そこに感情がついてこない、というのが第1話で描かれるヴィジョンの状態だ。
夜になると、ヴィジョンは頭の中にある仮想空間「マインドスペース」に入る。そこは屋敷のような場所で、J.A.R.V.I.S.、F.R.I.D.A.Y.、E.D.I.T.H.といったMCUのAIたちが人の姿で暮らしていて、ロボットのダミーとユーも保守係として登場する。ウルトロンもこの空間の中にいる。
ヴィジョンに懸賞金がかけられていることを知ったウルトロンが、ヴィジョンの居場所を外に漏らす。賞金稼ぎのパラディンの部隊がパブを襲い、店主のフィオナが銃撃で命を落とす。ヴィジョンは逃げ延びるが、ラストでパラディンはロンドンで暮らすトーマス・シェパードを捕らえ、ヴィジョンに「息子を捕まえた」という知らせを送る。
見どころ:第1話の紹介でよく挙げられるのが、マインドスペースの描写だ。AIたちがそれぞれの役割を持って屋敷で暮らす様子は、リアルサウンドのレビューでも斬新な見せ方と評価されている。AIたちの元になったJ.A.R.V.I.S.とF.R.I.D.A.Y.のことは、アイアンマンのAIはJARVISからFRIDAYへ|歴代AI一覧と交代理由で紹介している。
第2話「Theseus」|トーマスの過去と、J.A.R.V.I.S.の自己犠牲
第2話は、1年前のトーマスの回想から始まる。プールで溺れかけたあと、トーマスは自分の中にもう一人分の記憶があるように感じ始め、周囲に信じてもらえないまま精神科の施設セントメイビンズに送られることになる。その移送中に出会ったリサと一緒に逃げ出し、ロンドンでスリなどをして暮らしていた。強い緊張の中で、特殊な力が現れることも描かれる。
パラディンはトーマスを餌にして、ヴィジョンをおびき出そうとする。ヴィジョンは最初、トーマスは『ワンダヴィジョン』のヴィジョンの子であって、今の自分の息子ではないとして相手にしない。そこで、ウルトロンが「テセウスの船」の話を持ち出し、船のままでいるのではなく、子どもたちを救いに向かう王のように動くよう促す。これをきっかけに、ヴィジョンはトーマスを助けに行く。
ヴィジョンは施設でトーマスと合流するが、電磁パルスで力を封じられた状態で、アダマンチウムの弾を使うパラディンに追い詰められる。重傷を負ったヴィジョンを救うため、J.A.R.V.I.S.は自分のデータを消し、処理能力をほかのAIに回す。最後は、トーマスが車でヴィジョンを乗せて施設から逃げ出す。
見どころ:「テセウスの船」は、部品を入れ替え続けた船は元の船と同じと言えるのか、という有名な思考実験だ。第2話では、ヴィジョンが「自分は本物のヴィジョンなのか」と悩む場面にこの話が重なっている。レビューでは、この話をきっかけにヴィジョンの心が動き始める点が紹介されている。
今回紹介した場面を映像で見返したい人は、Disney+(ディズニープラス)で確認できる。
第3話「再起動」|トーマスの力でヴィジョンが再起動する
第3話では、連続殺人犯「ブッチャーバード」の存在が、ニュースを通じて明かされる。ウルトロンがそのニュースを見ている一方で、ヴィジョンとトーマスは傷ついた体を休めるため、宿に身を寄せる。ヴィジョンは車のバッテリーの液で傷口をふさぐ応急処置をして、いったん持ちこたえる。
ヴィジョンは、自分はトーマスの父親ではないと告げ、トーマスはいったん部屋を出ていく。そのあとトーマスは、プールで溺れかけたときに起きたことをヴィジョンに話す。やがて、ヴィジョンの体の中心部が限界に達する。このままでは爆発するため、ヴィジョンはプールの中で停止し、トーマスが自分の超高速の力でヴィジョンを再起動させる。再起動は成功し、ヴィジョンは以前より安定する。
ところが、この再起動の信号がブッチャーバードの注意を引く。同じころ、ヴィジョンの頭の中では、E.D.I.T.H.たちがJ.A.R.V.I.S.の葬式を開いている。ブッチャーバードはそこに入り込み、第3話はヴィジョンに「こんにちは」と声をかける場面で終わる。一方、パラディンは依頼主から契約を切られる。
見どころ:第3話は、ヴィジョンとトーマスがじっくり話す場面が多い回だ。第1話・第2話のレビューでは「3世代にわたる父子の物語」という見方が示されていて、トーマスの力でヴィジョンが再起動する場面は、その親子のテーマが具体的な出来事として描かれる場面と言える。シネマトゥデイの座談会では、『ワンダヴィジョン』の出来事を知っているかどうかで、この回の受け取り方が変わるとも語られている。
第4話「マルウェア」|ブッチャーバードの正体とウルトロンの乗っ取り
第4話は、ヴィジョンの頭に入り込んだブッチャーバードを、E.D.I.T.H.が追い出そうとする場面で始まる。そのあとヴィジョンとウルトロンは、警察の記録を調べてインターポールのシステムに入り込み、被害者たちの共通点を探す。被害者は全員、「マークリッジ・バイオテック」という会社の関係者で、世界で初めて安定した人工知能を作った5人のチームの一員だった。この会社の技術は、のちにスターク・インダストリーズに売却されている。
5人のうち、ジョセフィン・キャリントン博士は、2008年に亡くなっている。生き残っているのは、CEOのカテリーナ・ウェルズだけだ。次の標的はカテリーナと考えたヴィジョンとトーマスは、リサの協力でカテリーナが開くパーティーに潜り込む。その場で、ヴィジョンが頭の中のAIが4体ではなく5体だと口を滑らせ、5体目がウルトロンだとトーマスが気づく。
パーティーにブッチャーバードが現れ、正体が明かされる。ブッチャーバードは、亡くなったジョセフィン・キャリントン博士の人格を宿した、人工の体を持つ存在(シンセゾイド)だった。博士をもとにして作られたのかと問われると、もとにしたのではなく、博士本人だと答える。クレジット上の名前は「ジョカスタ」だ。
戦いでヴィジョンは押され、ウルトロンが身体の主導権を自分に渡すよう持ちかけ、ヴィジョンがそれを受け入れる。ウルトロンはほかのAIをマインドスペースの重要な機能から締め出し、カテリーナはウルトロンが関わる形で命を落とす。ジョカスタは飛び去り、ウルトロンはヴィジョンの身体のまま、トーマスを連れてその場を離れる。ラストは、世界で最初のシンセゾイドとされる「J.I.M.」の展示と、ヴィジョンの頭の中にある燃える男性の絵が重なって終わる。
見どころ:ジョカスタは、原作コミックでは、ウルトロンが自分の花嫁として作ったロボットとして知られるキャラクターだ。ドラマでは、キャリントン博士の人格を持つ存在として登場し、原作とは出自が違う形になっている。ウルトロンがヴィジョンの身体を動かすラストは、シネマトゥデイの座談会でも衝撃の展開として挙げられていた。
第4話の時点で、まだ分かっていないこと
第4話までで、はっきり説明されていない点も残っている。確認できた範囲で、次の点は明かされていない。
- パラディンに依頼してヴィジョンを探させた依頼主が誰なのか
- ジョカスタが何を目的に動いているのか
- ウルトロンが、ヴィジョンの身体を使ってトーマスを連れていった目的
これらは、シネマトゥデイの座談会などの予想でも意見が分かれている部分だ。この記事では、確認できた事実だけを書いている。
まとめ
『ヴィジョンクエスト』の第1話から第4話は、ヴィジョンが偽名で隠れて暮らす日常から、トーマスとの出会い、連続殺人犯ジョカスタとの対決、そしてウルトロンによる身体の乗っ取りまで進む。2026年10月27日時点の配信はここまでだ。
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