「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では奪い合い物語がメインテーマになるくらい、重要なインフィニティストーン。
最初の登場は「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」なのですが、インフィニティストーンの存在が明らかになったのが「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」になってからです。
そのため全部で6つあるインフィニティストーンの能力や、いつどこで登場したか分からないという人も多いのではないかと思います。(実際僕はそうでした)
本記事では、各インフィニティストーンの能力とどの作品に出てきて持ち主に移り変わっていったのか解説します。
インフィニティストーンとは
インフィニティストーンはマーベル・コミックスに登場する石で、コズミック・エンティティと呼ばれる宇宙原初の存在によって創造されたと言われています。ですが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では宇宙誕生の際に爆発した6つの特異点の残骸でアルとも言われています。
そんなインフィニティストーンの力はとてつもなく、全部そろえれば指パッチン1つで世界を滅ぼすことができると言われています。
インフィニティストーンはそれぞれバラバラに宇宙に散らばっており、それぞれのマーベル作品映画で各石が登場していました。「アベンジャーズ/インフィニティウォー」では世界の半分を滅ぼすためにスーパーヴィランであるサノスがインフィニティストーンを探しています。(原作ではまた違う理由だったのですがここでは割愛)
誕生の経緯などは理解をしていなくても今のところそこまで困らないのでスルーしても問題ありません。サノスという悪人が世界を滅ぼすために6つのインフィニティストーンを集めようとしている、という部分だけ把握してもらえればと思います。
スペースストーン「テッセラクト(四次元キューブ)」
スペースストーンの能力
青色が特徴のインフィニティストーンである「スペースストーン」は、別次元への通路を開くことができると言われています。どんな場所にも移動が可能という便利アイテム。
「スペースストーン」は自分だけでなく、目の前の物体や敵も異次元に飛ばすことができる非常に便利なアイテムです。
スペースストーンの経緯
マーベルの世界観を統一した映画シリーズMCU(マーベル・シネマティック・ユニーバス)で最初に登場したインフィニティストーンです。「テッセラクト」と呼ばれる立方体に収められていて、「四次元キューブ」とも言われています。
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」にてキャプテン・アメリカの敵であるレッド・スカルが兵器としてスペースストーンを利用しようとしますが失敗。レッド・スカルに勝利したキャプテン・アメリカと共にスペースストーンは北極へ。その後キャプテン・アメリカともどもスペースストーンはS.H.I.E.L.D.によって保管されることに。
ですが、そのスペースストーンは「マイティ・ソー」という映画にて、主人公ソーの弟で敵になったロキが、映画のエンドロール後にS.H.I.E.L.D.から奪取します。
その後映画「アベンジャーズ」にて、アベンジャーズvsロキの決戦が起き正義のオールスター軍団アベンジャーズが勝利。勝利後はマイティ・ソーが「四次元キューブ」ごと故郷アスカルドに持ち帰ります。
マインドストーン「セプター(ロキの杖)」
マインドストーンの能力
黄色が特徴の「マインドストーン」は、あらゆる存在の精神に侵入し、支配・制御・操作をすることができます。「キャプテン・アメリカ/シビルウォー」では間接的にマインドストーンのパワーを得たスカーレット・ウィッチがその強力なパワーで一般市民を巻き込んでしまいました。
マインドストーンの経緯
マイティ・ソーに復讐したいと思ったロキは、サノスからマインドストーンが埋め込まれた杖を受け取ります。そして受け取ったロキはマインドストーンのパワーを使って、今までの映画に出てきたS.H.I.E.L.D.の面々を精神操作、味方に付けてしまいます。
最終的には前述で話した通り、ロキはアベンジャーズに巻けてしまい、ロキが持っていた杖ごとS.H.I.E.L.D.に保管されてしまいます。
ですが「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」にて、S.H.I.E.L.D.の内部に潜り込んでいた悪の組織「ヒドラ」によって取られてしまいます。ロキの杖を手にしたヒドラの幹部(ロン・フォン・ストラッカー)は、人体実験で改造人間である姉弟「スカーレットウィッチ」と「クイックシルバー」を生み出す。
そのまま物語は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」から「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」へ。映画冒頭でアベンジャーズはヒドラの基地を襲撃してロキの杖を取り返します。
その後はアインマンことトニー・スタークと、ハルクことブルース・バナーが作った人工皮膚細胞テクノロジーとマインドストーンによって生み出された人口肉体に、トニーをずっと支えた人工知能J.A.R.V.I.Sをアップロード。
マインドストーンのパワーを手にしたアベンジャーズ最強クラスの超人「ヴィジョン」を誕生させます。マインドストーンはヴィジョンの頭部にあります。
サノス→ロキ→S.H.I.E.L.D.→ヒドラ→アベンジャーズ→ヴィジョン、と様々な持ち手によってマインドストーンは移り変わっています。
リアリティストーン「エーテル」
リアリティストーンの能力
赤色が特徴の「リアリティストーン」は、宇宙をビッグバン以前の状態に戻せると言われています。ストーンといいながら液状のエーテルと呼ばれる形で存在。
「マイティ・ソー/ダークワールド」ではマレキスがリアリティストーンの力を悪用し、5千年に一度やってくる「惑星直列」のタイミングを駆使してリアリティ・ストーンの破壊力を最大化しようとしました。
もしマイティ・ソーがマキレスを止められなければ一気に世界が消滅していたかもしれない、というくらいに恐ろしい力を秘めています。
リアリティストーンの経緯
エーテルの力で宇宙を永遠の闇に戻したいマキレスと、アスガルド王でソーとロキの父親であるオーディンが戦い、その後リアリティストーンはアスガルドの地中深くに埋めれました。そこから月日が経ちソーの恋人で地球にいるジェーンが偶然アスガルドに飛ばされ、リアリティストーンを見つけてしまいます。
ジェーンの体内に入り込んだリアリティストーンを奪い合うソートマキレス。結局はマキレスが破れてリアリティストーンはアスガルドへ。
その後は銀河のはるか彼方にある「ノーウェア」という惑星に住む、コレクターと呼ばれる男のもとに保管されます。アスガルドにはすでにスペースストーンがあるため、同じ場所に2つもインフィニティストーンがあるのは危険だと考えたゆえの決断です。
パワーストーン「オーブ」
パワーストーンの能力
紫色が特徴のインフィニティストーン「パワーストーン」はあらゆるもの(惑星や文明全体)を破壊できる力を秘めています。耐性がないものがパワーストーンに触れると自身が消滅していしまいます。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場するヴィランであるロナンは武器であるハンマーを媒介にすることでパワーストーンのパワーに耐えています。スター・ロードことピーター・クイルも無事でしたがその理由は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」をチェックしてください。
パワーストーンの経緯
最初に登場したのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。主人公ピーター・クイルが惑星モラグからパワーストーンを盗み出し、ノバ帝国の首都・惑星ザンダーで“廃品”として売りさばこうとしますが逮捕。その後クイルは脱獄を成功させ。今度は惑星ノーウェアでコレクターにパワーストーンを売りさばこうとするのですが、コレクターの使用人がパワーストーンに触れて大爆発。
銀河を滅ぼしかねないヤバい代物であることをしったクイルは、今度は安全なノバ軍にオーブを届けようとするものの、ロナンというヴィランに奪われてしまいます。
最終的にはロナンに勝利して、パワーストーンはノバ軍のもとに管理されます。
タイムストーン「アガモットの目」
タイムストーンの能力
緑色が特徴の「タイムストーン」は時間を操る能力があると言われています。主人公で元外科医のドクター・ストレンジはネックレスを見つけ、その使い方も身につけます。
闇の魔術師カエシリウスや宇宙の強敵ドルマムゥとの戦闘でネックレスを使ってピンチを切り抜けました。その後はまた保管場所カマー・タージにネックレスを戻しました。
タイムストーンの経緯
初登場は「ドクター・ストレンジ」。
ドクター・ストレンジがタイムストーンを発見。ストレンジがエンシェント・ワンの蔵書に記されていた「アガモットの目」の使用方法をこっそりと読み解き、ヴィランであるカエシリウスとの戦いに使用します。
戦った後は、再びカマー・タージの保管場所にしまいます。
ソウルストーン
ソウルストーンの能力
オレンジ色が特徴のインフィニティストーンで、魂と司る能力があると言われています。
ソウルストーンの経緯
惑星ヴィーミアにありました。それまで存在は語られていたのですが本格的に登場したのは「アベンジャーズ/インフィニティウォー」です。
実はガモーラは最初からソウルストーンのありかを知っていたようです。
「インフィニティウォー」公開前は、「インフィニティウォーの前のブラック・パンサーで登場するのでは?」「既に誰かが持っている可能性があるから過去の作品を再チェックしなきゃ」などファンの間では様々な想像がされていました。
サノスの左手のガントレットにインフィニティストーン装着
「エイジ・オブ・ウルトロン」のラストシーンでサノスは左手にガントレットを装着します。そしてこのガントレットには6個のくぼみがありそこに各インフィニティストーンを取りつけます。
インフィニティストーンを全て取り付けたガントレットで指をパッチンすると、全世界の半分が滅びると言われています。
オーディンのガントレットは偽物
そう言えばオーディンもアスガルドにてガントレットを保管していました。ところがそのガントレットは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」によると偽物であったとこが発覚。
あまりにあっさり言われた上にそこまで物語に絡んでいた自覚がなかったのですが、サラッと衝撃的な秘密が明かされました。
おわりに
「アベンジャーズ/インフィニティウォー」では重要なカギを握るインフィニティストーンですが、かなり初期の段階からさりげなく登場しているためどのように持ち主が移り変わったかを覚えていない人も多いのではないでしょうか?
本記事ではインフィニティストーンの登場から誰の手に渡ったかを思い出してもらえれば幸いです。
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