※この記事は『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』および『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』のネタバレを含みます。ボバ・フェットの生死に関わる結末を先に知りたくない方はご注意ください。
結論から言うと、ボバ・フェットは死亡していません。『ジェダイの帰還』でサルラックの怪物に呑み込まれ、劇中では死亡したものとして扱われていましたが、後年のディズニープラス作品でサルラックの体内から生還していたことが正史として描かれました。さらに旧設定(Legends)のコミックや小説でも、映画公開直後から「実は生きていた」という補完設定が複数作られています。この記事では、正史・旧設定それぞれでの生存の経緯を整理します。
ボバ・フェットというキャラクター自体の基本プロフィールやMCU(映画)での活躍については、以下の記事で先にまとめているので、あわせて読むと理解しやすいです。
ボバ・フェットとは?正体・映画での活躍からDisney+ドラマまで解説
ボバ・フェットは『ジェダイの帰還』で本当に死亡したのか
『エピソード6/ジェダイの帰還』のジャバ・ザ・ハット一味との戦闘シーンで、ボバ・フェットはハン・ソロのブラスターの誤射でジェットパックが暴発し、タトゥイーンの砂漠にある「サルラックの巣穴」に転落します。サルラックは獲物を数千年かけて生きたまま消化し続けるとされる巨大な怪物で、劇中の描写だけを見ると、ボバ・フェットはここで死亡したものとして扱われていました。実際、公開から長い間、ファンの間でも「ボバ・フェットはサルラックの巣で死亡した」という認識が一般的でした。
正史(ディズニープラス作品)で生存が確定したのはいつか
現在の正史(キャノン)でボバ・フェットの生存が初めて描かれたのは、Disney+ドラマ『マンダロリアン』シーズン2です。終盤のエピソードにボバ・フェット本人が登場し、サルラックに呑まれてなお生きていたことが明かされました。
そして、サルラックの体内からどうやって脱出したのかという具体的な経緯は、続くスピンオフ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』の第1話で描かれています。同作は2021年12月に配信が始まったディズニープラスのオリジナルドラマで、冒頭でサルラックからの脱出シーンがフラッシュバックとして挿入される構成になっています。
サルラックの体内からどう脱出したのか(正史での描写)
『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』第1話によると、サルラックの体内に落ちたボバ・フェットは一度意識を失うものの、消化液の中で目を覚まします。呼吸が苦しくなる中、同じように消化されかけていたストームトルーパーの死体から酸素を確保して息をつなぎ、装備していたフレームスロワー(火炎放射のガントレット)を使ってサルラックの内壁を焼き切り、その穴から這い出て脱出するという流れが描かれました。
つまり正史では、超常的な力や偶然ではなく、装備と判断力によって力技で生還した、という比較的現実的な描写になっているのが特徴です。
生還後、『マンダロリアン』再登場までの足取り
サルラックから這い出た後のボバ・フェットは、砂漠に倒れていたところをジャワ族に発見され、ジェットパックを含む装甲一式を奪われてしまいます。その後、タスケン・レイダー(砂の民)の一族に保護され、しばらく彼らと共に過ごす中で回復していきました。
作中の時系列では、『ジェダイの帰還』(4 ABY)から『マンダロリアン』シーズン1・2(9 ABY)までおよそ5年が経過しています。この間の空白を埋める形で、サルラックからの生還からマンダロリアン再登場までの経緯が『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』で描かれました。マンダロリアンとの関係や、装甲を取り戻すまでの詳しい経緯については、以下の記事でも解説しています。
原作コミック・小説(Legends)ではどう説明されていたか
実は「ボバ・フェットはサルラックから生還していた」という設定自体は、ディズニープラスのドラマが初出ではありません。ディズニーによるルーカスフィルム買収前の旧設定(Legends)でも、映画公開直後からさまざまな形で「生存していた」ことを補完する物語が作られてきました。現在はいずれも正史(キャノン)ではなく、あくまで過去の外伝設定という位置づけです。
1984年:コミック「Star Wars」#81(Marvel Comics)
『ジェダイの帰還』公開翌年にあたる1984年、当時スター・ウォーズのコミックを刊行していたMarvel Comicsの「Star Wars」#81で、早くもボバ・フェットの生存が描かれています。ここでは自身のジェットパックを使ってサルラックの体内から脱出したものの、記憶を失った状態で砂漠をさまよい、ジャワ族に発見されるという展開でした。
1992年:コミック「Dark Empire」#4(Dark Horse Comics)
1992年のDark Horse Comics「Dark Empire」#4では、驚くハン・ソロに対してボバ・フェットが「サルラックには、私は少々消化しづらかったようだ(The Sarlacc found me somewhat indigestible, Solo.)」と皮肉めいたセリフを返すのみで、脱出方法そのものは詳しく語られていません。生きていた事実だけが示される形です。
1995年:小説「Tales from Jabba’s Palace」収録「A Barve Like That」
1995年に刊行されたアンソロジー小説「Tales from Jabba’s Palace」収録の短編「A Barve Like That: The Tale of Boba Fett」(作者名義J. D. Montgomery、実際はDaniel Keys Moran)では、より詳細な脱出劇が語られています。サルラックの体内でボバ・フェットは、過去にサルラックに呑まれた犠牲者の一人(Susejo)とテレパシーで接触。その助言に従ってサルラックにジェットパックを握らせるように仕向けて爆発させ、さらに携行していた爆弾でサルラックの内壁に穴を開けて脱出する、という展開になっています。
正史とLegendsの違いまとめ
| 設定・区分 | 作品 | 脱出方法の概要 |
|---|---|---|
| 正史(キャノン) | ボバ・フェット/The Book of Boba Fett(2021) | ストームトルーパーの遺体から酸素を確保し、フレームスロワーで内壁を焼き切って脱出 |
| Legends(旧設定) | Star Wars #81(1984) | ジェットパックで脱出後、記憶喪失のまま砂漠をさまよう |
| Legends(旧設定) | Dark Empire #4(1992) | 脱出方法は語られず、生存の事実のみ示される |
| Legends(旧設定) | Tales from Jabba’s Palace「A Barve Like That」(1995) | 犠牲者の意識とのテレパシー接触+ジェットパック爆発+爆弾で脱出 |
比べてみると、旧設定のほうがテレパシーなど超常的な要素を含む展開だったのに対し、正史はストームトルーパーの酸素や火炎放射器といった、装備を使った現実的な脱出劇に整理し直されている点が大きな違いです。
サルラックの体内からじりじりと這い出るこの脱出シーンは、映像で見るとかなり生々しい緊迫感があります。実際の映像を見返したい人は、Disney+で『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』第1話から視聴できます。
よくある質問
ボバ・フェットの生存が正史で初めて描かれたのはどの作品?
Disney+ドラマ『マンダロリアン』シーズン2です。終盤のエピソードで本人が登場し、生きていたことが明かされました。脱出の具体的な経緯は続く『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』第1話で描かれています。
原作コミックの生存設定は今も正史として扱われている?
いいえ。1984年のコミックや1995年の小説などで描かれた生存経緯は、いずれもディズニーによるルーカスフィルム買収前の旧設定「Legends」に分類され、現在の正史(キャノン)には含まれていません。現行の正史での経緯は『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』の描写が基準になります。
サルラックから生還した後、ボバ・フェットはすぐに『マンダロリアン』に登場した?
いいえ。作中の時系列では『ジェダイの帰還』からおよそ5年が経過しています。その間、ジャワ族に装甲を奪われ、タスケン・レイダーに保護されるという空白の期間があったことが『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』で描かれました。
ボバ・フェットの生還劇からタスケン・レイダーとの生活、装甲奪還までの流れを一連の物語として実際に見たい人は、Disney+で『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』本編をチェックできます。



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