ここから先は『マンダロリアン』シーズン1〜3、および映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』のネタバレを含む。ディン・ジャリンとグローグーの関係がどう変わっていくかが記事の主題なので、これから作品を見る予定の人は注意してほしい。
結論から言うと、二人はもともと「依頼と標的」という赤の他人の関係で出会い、シーズンを重ねるごとに疑似的な父子関係を築き、シーズン3の最終話で正式に養子として迎えられる間柄になった。そしてグローグーの正体は、伝説のジェダイマスター・ヨーダと同じ種族に属する50歳前後の幼児で、種族名も出身惑星も作中では明かされていない。この記事では、グローグーの正体と、二人の関係がシーズン1から映画までどう変化してきたかを時系列で整理する。作品全体のネタバレ範囲を先に知っておきたい人は、以下の記事もあわせて参考にしてほしい。
マンダロリアンのあらすじをわかりやすく解説|ネタバレ範囲も整理
グローグーの正体は?ヨーダと同じ種族の謎めいたフォース使い
グローグーは、ジェダイの伝説的存在であるヨーダと同じ種族に属する幼児だ。この種族の名称や出身惑星は、シリーズを通して一貫して明かされておらず、ルーカスフィルム側が意図的に謎のまま残している設定だとされている。
『マンダロリアン』シーズン1の時点でグローグーの年齢は50歳前後とされているが、見た目は幼児のままだ。この種族は非常にゆっくりと歳を重ねるとされ、ヨーダ自身も900歳を超えるまで生きたことが知られている。つまりグローグーは、人間で言えばまだ赤ちゃんに近い段階ということになる。
フォースの力は幼児とは思えないほど強力で、シーズン1では自分よりはるかに大きいマッドホーンを念動力で持ち上げ、負傷したディン・ジャリンをフォースヒールで治療し、時にはフォースチョークのような荒々しい力を無意識に使う場面も描かれている。
なお、グローグーが「ヨーダのクローンなのでは」という説がファンの間で語られたこともあるが、シリーズの製作総指揮を務めるデイブ・フィローニはこの説を明確に否定している。あくまでヨーダとは別個体であり、同じ種族に属する存在という位置づけだ。登場人物全体の関係やほかのキャラクターについては、以下の記事でまとめている。
マンダロリアンの登場人物・キャラクター一覧|主要人物をわかりやすく解説
出会いは「依頼と標的」だった(シーズン1)
物語の始まりでは、ディン・ジャリンとグローグーは家族でも仲間でもなかった。賞金稼ぎギルドに所属するディンは、素性を明かさない依頼主から「対象を無傷で連れてくること」という指令を受け、その標的こそがグローグー(作中では長らく「ザ・チャイルド」とだけ呼ばれる)だった。
一度は依頼主に引き渡したディンだったが、依頼主側の扱いに疑念を抱き、ギルドの掟を破ってグローグーを奪還し、保護する側に回る。ディン自身も幼い頃、戦乱の中でマンダロリアンに救われた「孤児(ファウンドリング)」であり、孤児を守ることを重んじる自分たちの掟に、グローグーの境遇を重ねたことが行動の背景にある。
シーズン1の最終話では、共同体の指導者的存在であるアーマラーが、ディンの防具の肩当てにマッドホーンの紋章を刻み、血縁のない二人を「クラン・オブ・ツー(二人だけの一族)」として認める。これにより、グローグーを父親のように守り、いずれ同じ種族のもとへ返すことが、ディンにとって掟に基づく責務になった。
我が子のように、ジェダイを探す旅へ(シーズン2)
シーズン2では、ディンはグローグーを同じ種族のもとへ返そうと、ジェダイの手がかりを追う旅に出る。その途上で出会うのがアソーカ・タノだ。アソーカはフォースを通じてグローグーの記憶に触れ、彼の本名が「グローグー」であることを初めて明かす。
ただしアソーカは、グローグーを弟子として引き取ることは拒否する。過去のトラウマに根ざした恐れと、ディンへの強い愛着を感じ取ったためで、そうした感情がやがて闇落ちにつながりかねないと考えたからだ。アソーカ自身、かつて師であるアナキン・スカイウォーカーのそばを離れたことへの後悔を抱えており、その経験が判断に影を落としている。
代わりにアソーカは、古代の「見る石」がある惑星タイソンへ向かうよう助言する。そこでグローグーの力に呼応して現れたのは、まだ若き日のルーク・スカイウォーカーだった。ダークトルーパーの部隊を単身で倒してグローグーのもとへたどり着いたルークは、彼をジェダイとして鍛えることを申し出る。
シーズン2の最終話、ルークとともに去る前、グローグーはディンのヘルメットに手を伸ばす。ディンはこの時、掟に迫られてではなく自分の意思でヘルメットを外し、素顔でグローグーと向き合って別れを告げる。マンダロリアンの正体や素顔の設定については、以下の記事で詳しく解説している。
マンダロリアンの素顔・正体は?ディン・ジャリンの設定と演じる俳優を解説
『ボバ・フェット』での選択―一度離れた二人が再会
その後の関連ドラマ『ザ・ブック・オブ・ボバ・フェット』では、ルークのもとでジェダイの修行を続けるグローグーの姿が描かれる。ルークはグローグーの覚悟を試すため、ヨーダ本人が使っていたライトセーバーと、ディンから贈られたベスカー製の鎖帷子のどちらか一つだけを選ぶよう迫る。
グローグーが選んだのは鎖帷子だった。ジェダイの道ではなく、ディンのもとに戻る道を選んだことになる。このシーンは、二人の関係が単なる保護者と被保護者を超えて、家族としての結びつきに変わったことを示す重要な転機として描かれている。
シーズン3、そして正式な「親子」に
グローグーと再び旅を始めたディンだが、シーズン2最終話で人前でヘルメットを外したことが問題になる。ディンが所属していた厳格な一派の掟では、他人に素顔を見せた者はもはやマンダロリアンではないとされ、ディンは共同体から追放同然の扱いを受けてしまう。
名誉を取り戻すため、ディンはグローグーを連れてマンダロアの鉱山にある「生命の泉」へ向かい、やがてボ=カターン・クライズと行動をともにしながらマンダロア奪還の戦いに巻き込まれていく。
そしてシーズン3の最終話、ディンはグローグーを正式な息子として迎え入れる。以降、グローグーは「ディン・グローグー」という名で呼ばれるようになり、円形のベスカー製パーツを授けられる。最終決戦では、グローグーがフォースでプレトリアン・ガードをディンから引き離したり攻撃を止めたりと、守られる側から守る側へと成長した姿を見せる。この養子縁組や最終決戦の場面を実際の映像で確認したい人は、Disney+でシーズン3本編をチェックできる。
なお、グローグーはボバ・フェットとも共演シーンがあり、あわせて関係を整理したい人は以下の記事も参考にしてほしい。
ボバ・フェットとグローグーの関係は?共演シーンと時系列を解説
映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』で描かれるその後
二人の物語は、2026年5月22日に劇場公開された映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』でさらに続く。公開後は日本国内で興行収入30億円・動員180万人を超える大ヒットとなり、いわゆる「グローグー現象」としてニュースでも大きく取り上げられた。
映画では、これまで守られる存在だったグローグーが、危機の中でディンを守ろうと懸命に立ち向かう姿が描かれ、シリーズを通して積み重ねてきた二人の絆の成長が改めて示される内容になっている。映画の作品情報や登場人物については、以下の記事でまとめている。
映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』とは?公開日・あらすじ・ドラマとのつながりを解説
配信状況について、2026年8月時点での最新情報を整理しておく。映画は2026年7月21日からデジタル購入・レンタルでの視聴が可能になっており、Disney+での見放題独占配信は2026年9月2日から開始予定だ(この記事の執筆時点ではまだ配信開始前)。一方、ドラマ本編のシーズン1〜3はすでにDisney+で独占見放題配信中のため、映画の配信を待つ間に本編を見返しておくこともできる。配信状況の詳細は以下の記事も参考にしてほしい。
マンダロリアンはどこで見れる?Disney+の配信状況・視聴方法を解説
よくある質問
グローグーはヨーダの子供やクローンなの?
グローグーはヨーダと同じ種族の別個体であり、親子関係やクローンであることは作中で示されていない。製作総指揮のデイブ・フィローニもクローン説を明確に否定している。
グローグーの本名はいつ明らかになった?
シーズン2でアソーカ・タノがフォースを通じて彼の記憶に触れた際、本名が「グローグー」であることを初めて明かした。それ以前は「ザ・チャイルド」とだけ呼ばれていた。
ディンとグローグーは本当の親子になったの?
シーズン3の最終話で、ディンはグローグーを正式な息子として迎え入れる場面が描かれ、以降グローグーは「ディン・グローグー」と呼ばれるようになった。血縁はないが、作中の描写としては正式な親子として扱われている。
映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』はDisney+でいつ見れる?
2026年9月2日からDisney+での見放題独占配信が開始予定。それまではデジタル購入・レンタル(2026年7月21日開始)での視聴となる。ドラマ本編シーズン1〜3はすでにDisney+で見放題配信中だ。
依頼された標的として出会い、保護者と被保護者を経て、正式な息子へ―ディン・ジャリンとグローグーの関係は、シーズンを追うごとに丁寧に積み重ねられてきた。文章だけでなく実際の名場面を見返したい人は、Disney+でシーズン1〜3の本編を視聴できる。



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