【ネタバレ注意】この記事は『デッドプール2』と『デッドプール&ウルヴァリン』の内容に触れます。物語の結末の細かい部分は書いていませんが、ユキオの出番や戦う場面を具体的に説明するので、未視聴の人は先に本編を見てから読むのがおすすめです。
デッドプール映画のユキオは、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドの恋人で、電気を流した鎖で戦うX-MENの女性ミュータントだ。演じているのは日本人俳優の忽那汐里(くつな・しおり)で、日本語吹替も本人が担当している。初登場は2018年の『デッドプール2』で、2016年の1作目『デッドプール』には出てこない。2024年の『デッドプール&ウルヴァリン』にも再登場した。2026年10月27日時点で確認できたことを、この記事でまとめる。
名前が同じなので、『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)や原作コミックのユキオと同じ人物だと思われがちだが、ほぼ別のキャラクターだ。違いも後半で整理する。
デッドプールのユキオとは?基本情報
まず、ユキオの基本情報を表にまとめる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役名 | ユキオ(Yukio) |
| 演じる俳優 | 忽那汐里 |
| 日本語吹替 | 忽那汐里(『デッドプール2』はマーベル公式サイトの吹替キャスト欄に記載) |
| 初登場 | 『デッドプール2』(日本公開は2018年6月1日) |
| 登場作品 | 『デッドプール2』『デッドプール&ウルヴァリン』(日本公開は2024年7月24日) |
| 所属 | X-MEN(ミュータントのヒーローチーム)のメンバー |
| 能力 | 電気を操る。鎖に電流を流して戦う |
| 関係 | ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドの恋人で、行動を共にするパートナー |
ミュータントとは、生まれつき特殊な力を持つ人々のことだ。X-MENはその力を持つ人たちのチームで、デッドプールもこの世界の住人にあたる。ユキオは「デッドプールのチームに入った人」ではなく、X-MENの側のキャラクターとして、デッドプールの友人のような距離感で出てくる。
ユキオを演じる俳優は?忽那汐里について
ユキオを演じているのは、日本出身の俳優・忽那汐里だ。『デッドプール2』のニューヨークプレミア(2018年5月14日)では、主演のライアン・レイノルズが彼女の演技を高く評価した。映画.comの記事によると、レイノルズは忽那の過去の出演作を見てすぐにオファーを出したと話している。一方、忽那本人は、3~4回のオーディションを経て役が決まったと語っている。
2024年7月22日にぴあ映画に掲載されたインタビューでも、忽那は『デッドプール2』のオーディションがそれまでで最も工程の長いものだったと話している。この役はアメリカの現在のマネージャーと仕事を始めて最初に決まった役で、その後の仕事のきっかけにもなったという。
ユキオの日本語吹替の声優は?
『デッドプール2』の日本語吹替でユキオを担当しているのは、演じた忽那汐里本人だ。マーベル公式サイトの『デッドプール2』ページの吹替キャスト欄に、加瀬康之(デッドプール)、大塚明夫(ケーブル)、林真里花(ヴァネッサ)、皆川純子(ラッセル)、佐古真弓(ドミノ)と並んで、忽那汐里(ユキオ)と載っている。
恋人のネガソニックの日本語吹替は、日本語版Wikipediaのキャスト表では嶋村侑と記載されている。ただしマーベル公式サイトの『デッドプール2』ページにはネガソニックの吹替の記載がなかったので、公式で確認できた情報ではない。
『デッドプール&ウルヴァリン』については、日本語版Wikipediaのキャスト表にユキオ=忽那汐里、ネガソニック=嶋村侑と書かれているが、マーベル公式サイトの吹替キャスト欄では2人の名前を確認できなかった。誰が声を当てているかをはっきり知りたい場合は、本編のエンドクレジットを見るのが確実だ。
『デッドプール』(2016年)にユキオは出る?
出ない。ユキオが初めて登場するのは『デッドプール2』だ。1作目『デッドプール』に出ていたのはネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドとコロッサスで、ネガソニックはコロッサスと行動していた。続編でネガソニックにユキオという恋人がいることが分かる、という順番になる。
ユキオの出番を追いたいだけなら、見るのは『デッドプール2』と『デッドプール&ウルヴァリン』の2本で足りる。デッドプールシリーズ全体とX-MEN作品の位置づけは、X-MENシリーズの見る順番完全ガイドで公開順と時系列順を比べている。
『デッドプール2』でのユキオの役割
ここから『デッドプール2』のネタバレを含む。
ネガソニックの恋人として登場する
ユキオは、ネガソニックと一緒に登場し、ネガソニックの恋人として紹介される。性格は明るくて人懐っこく、不愛想なネガソニックとは対照的だ。デッドプールとは会うたびに互いの名前を呼んで挨拶を交わすのが、ちょっとしたお約束になっている。
電気を流した鎖で戦う
ユキオの能力は、電気を操ることだ。劇中では、鎖に電流を流して振り回し、敵を攻撃する。ぴあ映画のインタビューでも、『デッドプール2』のユキオは「鎖に電気を流して戦うX-MENのメンバー」として紹介されている。
終盤の戦いに加わる
クライマックスでは、ネガソニックとともにコロッサスに加勢し、巨大な敵ジャガーノートとの戦いに参加する。日本語版Wikipediaや考察サイトの解説では、ジャガーノートを倒すのはコロッサス、ネガソニック、ユキオの3人とされている。また、英語版Wikipediaのあらすじには、ユキオとネガソニックがケーブルの持つ時間移動の装置をウェイドのために修理する、という流れが書かれている。エンドロール中のおまけ場面にも、ネガソニックと一緒に登場するという。
2024年7月22日のシネマトゥデイの記事では、忽那が撮影の裏話を語っている。それによると、この終盤の戦いに加わる場面は元の台本にはなく、撮影後に追加されたものだという。
実際にユキオが電気の鎖で戦う場面を見たい人は、Disney+で『デッドプール2』を視聴できる。
ユキオとネガソニックの関係は?
2人は恋人同士で、バディ(相棒)としても行動している。『デッドプール2』では、手をつないでいる姿などでさりげなく関係が示される。英語版Wikipediaは、これをマーベル映画で初めて明確に描かれた同性のカップルと紹介している。
公開当時の海外レビューでは、この描き方への反応は分かれていた。たとえばLGBTQ向けメディアのAutostraddleは2018年5月28日の記事で、2人が自然にカップルとして描かれていることを歓迎した。一方で、キスのような場面がなく、関係が控えめに描かれている点については、もっと明確に見せてほしかったという意見も出している。
原作コミックのユキオとの違い
結論から言うと、デッドプール映画のユキオは、原作のユキオとは設定がかなり違う。ユキオは「原作」「『ウルヴァリン:SAMURAI』」「デッドプール映画」の3種類があるので、表で比べる。
| 原作コミック | 『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年) | 『デッドプール2』以降 | |
|---|---|---|---|
| 演じる人 | なし(コミック) | 福島リラ | 忽那汐里 |
| 人物像 | 日本人の女性忍者。ウルヴァリンを倒す役目を負っていたが、彼に惹かれて味方になる | ウルヴァリンの協力者。赤髪で刀を振るうクールな人物 | X-MENのメンバー。ネガソニックの恋人で、明るく人懐っこい |
| 能力 | 格闘技と手裏剣が得意。電気を操る設定は原作にはない | 人の死を予知できるミュータント | 電気を操り、鎖に電流を流して戦う |
原作のユキオは、1982年9月に始まったミニシリーズ『ウルヴァリン』で初登場した。原作者はクリス・クレアモント、作画はフランク・ミラーだ。最初はヤシダ家のシンゲンに仕える刺客で、ウルヴァリンの暗殺を命じられていた。ところが彼に惹かれて命令に背き、シンゲンを倒す側に回る。その後はX-MENとも関わり、ウルヴァリンの養女アミコを育てる役割も担った。
2013年の『ウルヴァリン:SAMURAI』に出てきたユキオは、この原作のウルヴァリンの協力者という立ち位置に近い。ただし映画オリジナルの設定として、人の死を予知する能力を持っている。
デッドプール映画のユキオは、名前を借りた別のキャラクターと考えたほうが分かりやすい。英語版Wikipediaによると、脚本側は、原作のユキオの出番がそれほど大きくなかったので、映画に必要な形で自由に使えると考えたという。ciatrの2018年の記事では、電気を使う能力からファンの間で別の原作キャラクター「サージ」の映画版ではないかという予想も出たが、脚本家は新しく作ったキャラクターだと説明したとされている。
ついでにネガソニックも、原作から変更されている。原作のネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドは、2001年8月号の『ニュー・X-MEN』第115号でグラント・モリソンとフランク・クイトリーによって登場したキャラクターで、テレパシーや予知など複数の能力を持つ。映画では、体から原子レベルの爆発を起こす能力を持つキャラクターに変わっている。原作のデッドプール本人の設定に興味がある人は、デッドプールとサノスの関係と原作の設定も読んでおくと、映画とのズレが分かって面白い。
『デッドプール&ウルヴァリン』でのユキオの扱い
ここから『デッドプール&ウルヴァリン』の軽いネタバレを含む。
ユキオは『デッドプール&ウルヴァリン』にも出ている。公開前に、忽那汐里とネガソニック役のブリアナ・ヒルデブランドが続投することが報じられていた。
確認できた範囲では、ユキオは、ウェイドの誕生日を祝うために友人たちが集まる場面に、ネガソニックやコロッサスらと一緒に登場する。この場面以外での出番については、確認できた資料からは分からなかったので、ここでは書かない。
見た目は変わっていて、前作より短い、銀髪にピンクのメッシュが入った髪型になっている。シネマトゥデイの記事では、忽那が撮影前にスタッフと相談しながらウィッグの写真を見て決めたと語っている。人懐っこいヒーローという持ち味はそのままで、6年ぶりに共演者と再会するとすぐに当時の感覚に戻れたという。
人気の「ハイ、ウェイド」「ハイ、ユキオ」というやり取りは、撮影中に生まれたものだという。ライアン・レイノルズが現場で、ユキオとの掛け合いを手書きで書き直し、その紙を忽那が記念に持ち帰ったそうだ。
ユキオと忽那汐里の海外の反応は?
確認できた範囲では、次のような反応があった。
- 主演のライアン・レイノルズは、2018年のニューヨークプレミアで、忽那がユキオを生き生きと楽しく演じたと評価し、今後さらに大きな役になることへの期待を話した(映画.comの報道)
- LGBTQ向けメディアのAutostraddleは、ネガソニックとの関係が自然に描かれたことを評価した。同時に、関係の描写が控えめだった点には物足りなさも示した
- 日本語版Wikipediaのユキオ(原作)の項目では、『デッドプール2』版のユキオについて、キャラクターの深みが足りないという批評もあったと紹介されている
英語圏のSNSや掲示板の反応を大量に調べたわけではないので、「世界中でこう評価された」とまでは言えない。ここに書いたのは、報道やレビュー記事で確認できた範囲にとどまる。
ユキオが出る作品はどこで見れる?
ユキオが出てくる『デッドプール2』と『デッドプール&ウルヴァリン』は、確認できた範囲ではDisney+で見放題とされている。配信情報サイトのJustWatchは、2作ともDisney+を見放題として案内している。映画情報サイトFilmarksの『デッドプール&ウルヴァリン』のページも、2026年9月時点でディズニープラスを見放題としている。他社ではレンタルや購入になっているサービスが多い。
配信状況は入れ替わることがあるので、申し込む前にDisney+公式の作品ページで確認してほしい。3作の配信状況を一覧で比べたい人は、デッドプール3部作はどこで見れる?Disney+の配信状況と見る順番にまとめている。
ユキオに関するよくある質問
Q. ユキオの日本語吹替の声優は誰ですか?
『デッドプール2』では、演じた忽那汐里本人が担当している。マーベル公式サイトの吹替キャスト欄で確認できる。
Q. ユキオは『デッドプール』(2016年)に出ていますか?
出ていない。初登場は『デッドプール2』で、1作目にはネガソニックとコロッサスが出ている。
Q. 『ウルヴァリン:SAMURAI』のユキオと同じ人物ですか?
同じではない。『ウルヴァリン:SAMURAI』では福島リラが演じ、人の死を予知する能力を持つ。デッドプール映画のユキオは忽那汐里が演じ、電気を操る別のキャラクターだ。
Q. ユキオは今後の作品にも出ますか?
2026年10月27日時点で、今後の作品への出演について、公式の発表は確認できなかった。確認できたのは『デッドプール2』と『デッドプール&ウルヴァリン』の2作に出ているという事実までだ。
まとめ
デッドプール映画のユキオは、ネガソニックの恋人で、電気の鎖で戦うX-MENの女性ミュータントだ。『デッドプール2』で初登場し、『デッドプール&ウルヴァリン』にも再登場した。演じる忽那汐里が、『デッドプール2』の日本語吹替も担当している。『ウルヴァリン:SAMURAI』や原作コミックのユキオとは、設定が大きく違う。
ユキオが出る場面を自分の目で確かめたい人は、2作をDisney+で見られる。



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