【ネタバレ注意】この記事は『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022年)の結末まで触れています。まだ見ていない人は、先に「Disney+で見られる?」の見出しだけ読んでください。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、禁断の書「ダークホールド」に取りつかれたワンダが、宇宙をまたいで移動できる少女アメリカ・チャベスを狙い、ストレンジが止めようとする物語だ。モルドは別の宇宙の人物として登場し、ラストまで生き残るが、その後は映画では描かれない。2026年10月27日時点で、日本ではDisney+(ディズニープラス)で見放題配信されている。
この記事では、あらすじ、マルチバースの仕組み、モルドのその後、見る前に見ておきたい作品を順に整理する。作品情報や配信状況は、Disney+公式、マーベル公式、大手メディアなどで確認できた内容だけを書いている。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』はDisney+で見られる?
見られる。Disney+の公式作品ページに掲載されていて、2026年10月27日時点では追加料金なしの見放題で視聴できる。配信サービスごとの扱いは次のとおりだ。見放題の対象になっているのはDisney+だけで、ほかは1本ごとに料金がかかるレンタルや購入として配信されていると、動画配信の比較サイトで確認できた。レンタル料金は時期で変わるため、各サービスの公式ページで確認してほしい。
| 配信サービス | 配信状況 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| Disney+(ディズニープラス) | 見放題 | スタンダード月額1,250円/年額12,500円、プレミアム月額1,670円/年額16,700円 |
| Amazonプライム・ビデオ | レンタル・購入(有料) | 公式で要確認 |
| Apple TV | レンタル・購入(有料) | 公式で要確認 |
| FOD | レンタル(有料) | 公式で要確認 |
| U-NEXT/Netflix/Hulu | 確認できた範囲では見放題の配信なし(公式で要確認) | 公式で要確認 |
Disney+の作品ページでは、年齢区分は12+、上映時間は2時間8分と表示されている。激しい光の点滅を含むシーンがあるという注意書きもあるので、光に敏感な人は見る環境に気をつけてほしい。Disney+公式サイトの料金案内には、2026年10月27日時点で無料トライアルの記載はなかった。入会した日から料金がかかる前提で考えたほうがいい。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のあらすじ(ネタバレあり)
ここから先は結末まで書いている。流れを短く言うと、「少女を狙う黒幕はワンダだった。ストレンジは別の宇宙を逃げ回り、最後は少女の力で止める」という話だ。公式のあらすじでは、禁断の扉の先に無数の平行世界「マルチバース」が広がっていて、そこから新たな脅威が現れると紹介されている。監督はサム・ライミだ。
夢と怪物から始まる:アメリカ・チャベスの登場
ストレンジは、ある少女を守ろうとして命を落とす夢を見る。やがて現実のニューヨークに、夢に出てきた少女アメリカ・チャベスと、彼女を追う巨大な一つ目の怪物が現れる。ストレンジとウォンが怪物を倒し、アメリカは自分の力を打ち明ける。彼女は別の宇宙へ穴を開けて移動できるが、力は制御できず、危ないときにしか発動しない。夢に出たストレンジは、別の宇宙で彼女を守って死んだ自分だった。
黒幕はワンダ:禁断の書ダークホールド
ストレンジは、強大な力を持つワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)に助けを求める。しかしアメリカを狙っていた黒幕こそワンダだった。ワンダは『ワンダヴィジョン』のあと、禁断の書ダークホールドの力に取りつかれていた。目的は、アメリカの力を奪い、別の宇宙にいる自分の息子たちのもとへ行くことだ。ワンダが魔術師の拠点カマー・タージを襲うと、ストレンジとアメリカは宇宙の壁を越えて逃げる。
別の宇宙のイルミナティとワンダの襲撃
たどり着いたのは、ストレンジが「サノスを倒して死んだ英雄」とされている宇宙(アース838)だった。そこでは、至高の魔術師になったモルドがストレンジたちを迎え、ヒーローの秘密組織イルミナティのもとへ連れていく。ところがワンダが追いつき、イルミナティを次々に倒していく。メンバーはブラック・ボルト、ミスター・ファンタスティック(リード・リチャーズ)、キャプテン・カーター(ペギー・カーター)、キャプテン・マーベル(マリア・ランボー)、プロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)の5人で、全員が命を落とす。モルドだけが生き残る。メンバーを演じた俳優は『ドクター・ストレンジ』のキャスト完全ガイドにまとめている。
闇に染まったストレンジと、ワンダの最期
ストレンジは、ダークホールドの対になる「ヴィシャンティの書」を探すが、ワンダに焼かれてしまう。その後、すでに一つの宇宙が消えた世界で、ダークホールドに染まった別のストレンジ「シニスター・ストレンジ」と戦って倒す。そして奪ったダークホールドの力で、冒頭の夢で死んだ別のストレンジの遺体に意識を移し、ワンダに挑む。最後に動いたのはアメリカだった。彼女が息子たちの宇宙へつながる穴を開き、息子たちが自分を怖がる姿を見たワンダは、すべてのダークホールドを壊すためにワンダゴア山の神殿を崩し、その下敷きになる。
ラストでは、アメリカがカマー・タージで力の使い方を学び始める。ストレンジの額には、第三の目が開く。エンドクレジットの途中には、魔術師のクレア(シャーリーズ・セロン)が現れ、ストレンジに、インカージョンを引き起こした責任があると告げて、暗黒の次元へ誘う。さらにクレジットの最後には、ブルース・キャンベルが演じる屋台の店主が登場するおまけがある。
文章だけでは伝わりにくい戦闘シーンや、ワンダの表情の変化は、映像で見ると印象がかなり違う。実際のストーリーを見たい人は、Disney+で本編をチェックできる。
ドクター・ストレンジのマルチバースとは?映画のルールを整理
マルチバースは「いくつもの宇宙が並んで存在している」という考え方で、この映画では、別の宇宙にも自分と同じ姿の人物がいる。以下は、劇中の出来事から読み取れる範囲で整理したルールだ。
- 宇宙には番号がある。ストレンジたちの宇宙は「アース616」、イルミナティがいる宇宙は「アース838」と呼ばれる。
- アメリカ・チャベスは宇宙を渡れる。星形の穴を開けて別の宇宙へ移動できるが、力は制御できず、危機的な状況で発動する。ワンダが狙ったのはこの力だ。
- ダークホールドは「夢渡り(ドリームウォーク)」を可能にする。別の宇宙にいる自分の体に、意識だけを移せる能力だ。ワンダも、ラストのストレンジも、これで別の宇宙の自分の体を使った。
- ヴィシャンティの書は、ダークホールドの正反対にある書物。ストレンジたちは、これを手に入れてワンダに対抗しようとする。
- インカージョンは、宇宙同士がぶつかり、どちらか、または両方が壊れる現象。アース838のストレンジがダークホールドを使ったことで一つの宇宙が消えた、という流れが作中で語られている。アース838のイルミナティが、自分たちの宇宙のストレンジを裁いたのも、この出来事が理由だ。
マルチバースがMCUに出てきたのは本作が最初ではない。ドラマ『ロキ』や『ホワット・イフ…?』でも、別の時間や宇宙が描かれている。この映画の特徴は、同じ人物が別の宇宙では悪にも善にもなる、という点にある。闇に染まったシニスター・ストレンジや、死んだストレンジの遺体を別のストレンジが使う展開は、このルールから生まれている。
ドクター・ストレンジのモルドのその後は?
この映画のモルドは別の宇宙(アース838)のモルドで、イルミナティの中でただ一人ワンダに倒されなかった。その後どうなったかは、映画では描かれていない。2026年10月27日時点で、モルドの再登場を公式に発表した情報は確認できなかった。
アース838のモルドは、至高の魔術師の立場にあり、イルミナティの会議にストレンジを連れてくる役目を担う。ところが、アース838のストレンジに嫉妬していたのだろうとストレンジに指摘されて怒り、襲いかかる。戦いの末にストレンジに取り押さえられ、そのまま脱出を許す。劇中のモルドは、信念で動くというより、嫉妬や劣等感に動かされる人物として描かれている。
注意したいのは、前作『ドクター・ストレンジ』(2016年)に出てきたモルドとは別人だということだ。前作のモルドは、エンシェント・ワンのやり方に失望して魔術師としての道を捨てて去り、エンドクレジットの最後で、魔術の力を使う人物から力を奪う場面が描かれた。前作のモルドは『マルチバース・オブ・マッドネス』には登場しない。つまりこの映画では、どちらのモルドの「その後」もはっきりとは描かれていないことになる。
原作コミックでは、バロン・モルドはドクター・ストレンジの宿敵として知られる。エンシェント・ワンの弟子だったが、力を求めて師を狙い、ストレンジに阻まれて追放される。MCU版は設定を変えているので、コミックと映画の流れは同じではない。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を見る前に見ておく作品
最優先は『ワンダヴィジョン』で、そのうえで時間があれば前作『ドクター・ストレンジ』(2016年)を見ておくといい。オリコンやMovie Walker、ciatrなどの関連作紹介でも、この2作は定番として挙がっている。一方で、ストレンジの映画としては単体でも楽しめるという見方もあり、必須ではない。
| 作品 | 優先度 | 見ておくと分かること |
|---|---|---|
| 『ワンダヴィジョン』(2021年・ドラマ全9話) | 最優先 | ワンダがなぜダークホールドを手にし、息子たちに会いたがるのか。映画のワンダの動機がそのまま分かる |
| 『ドクター・ストレンジ』(2016年) | 強く推奨 | ストレンジが魔術師になった経緯、カマー・タージ、ウォン、モルドの関係 |
| 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年) | あると分かりやすい | マルチバースの扉が開いてしまった出来事。本作の前提として紹介されることが多い |
| 『ロキ』『ホワット・イフ…?』 | 余裕があれば | MCUで「別の宇宙」がどう描かれてきたか。本作の理解に必須ではない |
『ワンダヴィジョン』の内容は『ワンダヴィジョン』とは?シットコム風の異色ドラマとMCUへの影響で整理している。MCU全体のどこに位置する作品かを知りたい人は、MCU全作品を見る順番&年表完全ガイドが役に立つ。Disney+の公式サイトの時系列リストでは、本作は『エターナルズ』の後、『ホークアイ』の前に置かれている。
時間がないときは、『ワンダヴィジョン』→『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の2本が最短ルートだ。余裕があれば、先に前作『ドクター・ストレンジ』を挟む。Disney+の公式サイトの作品一覧には、『ワンダヴィジョン』も前作の『ドクター・ストレンジ』も掲載されている。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』はソニー・ピクチャーズの作品なので、配信先は入れ替わることがある。見る前に各サービスで確認してほしい。
この順番で作品を追うなら、Disney+で対象作品をまとめて視聴できる。Disney+で観られるマーベル作品の一覧は、ディズニープラスで配信中のマーベル(アベンジャーズ)作品まとめで確認できる。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のよくある質問
Q. 『ワンダヴィジョン』を見ていなくても楽しめますか?
ストーリーを追うだけなら可能だが、ワンダの行動の理由は分かりにくくなる。ワンダが「悪役」ではなく、息子たちを求めて暴走する母親として描かれている点は、『ワンダヴィジョン』を見ているほうが受け取りやすい。
Q. エンドクレジットのおまけは見るべきですか?
見たほうがいい。クレジットの途中にクレアが登場する場面があり、ストレンジが今後どこへ向かうかを示している。最後にもう一つ短いおまけがあるので、最後まで再生を止めないでほしい。
Q. 子どもと一緒に見られますか?
Disney+の表示は12+で、激しい光の点滅を含むシーンがあるという注意書きがある。怪物や、イルミナティが倒される場面など、怖さを感じる描写もある。小さな子どもと見る場合は、先に内容を確かめておくと安心だ。
Q. モルドは今後のMCUに再登場しますか?
2026年10月27日時点で、この記事の調べでは、モルドの再登場を公式に確認できる情報は見つからなかった。ワンダは『ワンダヴィジョン』の続編にあたる『ヴィジョンクエスト』などの関連作が展開している。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の発表済みキャストは『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』最新情報まとめで確認できる。
まとめ
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、息子たちを求めるワンダが、宇宙をまたぐ力を持つアメリカ・チャベスを狙う物語だ。マルチバースの仕組みは、宇宙の番号、アメリカの力、ダークホールドの夢渡り、ヴィシャンティの書、インカージョンの5点を押さえると追いやすい。アース838のモルドはラストまで生き残るが、その後は描かれず、再登場の公式発表も確認できなかった。予習は『ワンダヴィジョン』が最優先で、本作は2026年10月27日時点でDisney+で見放題配信されている。
あらすじを読んで気になった場面を映像で見直したい人は、公式サイトから申し込めるDisney+で確認できる。



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