マーベル映画『ブラック・ウィドウ』を解説|あらすじ・時系列・ナターシャの死・キャスト・2代目【ネタバレあり】

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【ネタバレ注意】この記事は、映画『ブラック・ウィドウ』(2021年)の結末と、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でのナターシャの最期を含みます。まだ見ていない人は、先に本編を見てから読むのがおすすめです。

先に結論を書く。映画『ブラック・ウィドウ』は、マーベル・スタジオが2021年に公開したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画で、主人公ナターシャ・ロマノフの過去を描いた作品だ。時系列は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の直後、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の前にあたり、ナターシャは本作の中では死なない。死亡するのは『エンドゲーム』だ。演じる女優はスカーレット・ヨハンソンで、2代目のように語られるエレーナ役はフローレンス・ピューが務めている。2026年10月時点で、Disney+(ディズニープラス)で見られる。

なお「ブラックウィドウ」は、ゲーミング機器など別の商品名としても検索される言葉だ。この記事で扱うのは、マーベルのヒーロー映画『ブラック・ウィドウ』のほうである。

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マーベル映画『ブラック・ウィドウ』の基本情報

2026年10月時点で、公式サイトとDisney+の作品ページで確認できる主な情報は次のとおりだ。

  • 公開:2021年7月。日本の劇場公開と、Disney+の「プレミア アクセス」(追加料金を払って見る方式)での配信が、ほぼ同じ時期に始まった
  • 監督:ケイト・ショートランド
  • 脚本:エリック・ピアソン
  • 製作:ケヴィン・ファイギ。製作総指揮には主演のスカーレット・ヨハンソンも名を連ねている
  • 上映時間:2時間16分(Disney+の作品ページの表記)
  • MCUでの位置づけ:フェーズ4の第1作(公開順で24作目とするまとめもある)

公式の紹介文では、妹を名乗るエレーナが現れ、2人が自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織「レッドルーム」の秘密を知って命を狙われる、という筋立てだ。頼れるのは、組織が作った「偽りの家族」だけという状況から物語が動き出す。

『ブラック・ウィドウ』のあらすじ(結末までネタバレ)

物語は1995年のアメリカ・オハイオ州から始まる。幼いナターシャは、ロシアの任務のために作られた「偽の家族」と暮らしていた。父役がアレクセイ、母役がメリーナ、妹役がエレーナだ。任務を終えた一家はキューバへ逃げるが、そこで将軍ドレイコフにナターシャとエレーナが連れ去られ、レッドルームで暗殺者「ウィドウ」として育てられる。

本編の舞台は、それから21年後の2016年だ。ナターシャはヒーローを国の管理下に置く「ソコヴィア協定」に従わず、追われる身になってノルウェーに身を隠している。そこへ、エレーナが送った小さな薬のビンが届く。これは、ウィドウの洗脳を解く薬だった。薬を取り返そうとする謎の戦士タスクマスターに襲われたナターシャは、ブダペストでエレーナと再会する。そして、爆発で死んだはずのドレイコフが生きていて、レッドルームも今なお続いていると知る。

2人はレッドルームの場所を探すため、刑務所にいる元「父」アレクセイを脱獄させ、元「母」メリーナの農場を訪ねる。メリーナはレッドルームの科学者として、ウィドウを従わせる研究を続けていた。一行は捕まって、空に浮かぶレッドルームの基地へ連れて行かれるが、これはナターシャとメリーナが仕掛けた潜入作戦でもあった。

基地の中で、タスクマスターの正体がドレイコフの娘アントニアだと分かる。ブダペストの爆発で大けがをした彼女は、頭に装置を入れられ、見た動きを何でもコピーする兵士にされていた。ナターシャは、ウィドウがドレイコフに逆らえなくなる「フェロモンの仕掛け」を、自分の鼻を折って嗅覚の神経を断つという荒っぽい方法で破る。エレーナが洗脳を解く薬をウィドウたちに浴びせ、基地は崩れ落ちる。ドレイコフは最後にエレーナの攻撃で倒れ、ナターシャは落下中にエレーナへパラシュートを渡して、タスクマスターにも薬を使い、アントニアを取り戻す。

戦いのあと、家族はそれぞれの道へ戻る。ナターシャは約2週間後、リック・メイソンが用意したクインジェット(小型の飛行機)で、捕らえられた仲間を助けに向かう。これは『シビル・ウォー』の終盤の場面につながる。

エンドロールのあとにも1場面ある。ナターシャの墓の前に立つエレーナの前に、ヴァレンティーナ(ジュリア・ルイス=ドレイファスが演じるカメオ出演)が現れ、「ナターシャの死に責任があるのはホークアイだ」と告げて、次の標的として写真を見せる。

『ブラック・ウィドウ』映画の時系列|エンドゲームとの関係はどうなる?

本編の舞台は2016年で、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の直後、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の前に入る。ラストでナターシャが髪を金髪のショートに染めているのは、『インフィニティ・ウォー』で見せる姿につなげるためと解説されている。ただし、ポストクレジットの墓参りの場面だけは、『エンドゲーム』のあとの出来事だ。

作品 劇中の時期 ナターシャの状況
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』 2016年 ソコヴィア協定をめぐる対立の末、追われる身になる
『ブラック・ウィドウ』(本編) 2016年 潜伏中にレッドルームと決着をつける
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 2018年 金髪のショートになっている
『アベンジャーズ/エンドゲーム』 サノスの指パッチンの5年後 ソウル・ストーンのために命を落とす
『ブラック・ウィドウ』(ポストクレジット) 『エンドゲーム』の後(2023年以降と整理されることが多い) 墓の前にエレーナが立つ

つまり本作は、ナターシャが死ぬ結末をすでに知っている観客に向けた「前日譚(過去を描く作品)」だ。公開は『エンドゲーム』の2年後の2021年だが、物語の中身は『エンドゲーム』より前に置かれている。公開順で見るか、物語の順で見るかは好みで決めてよい。MCU全体を並べて比べたい人は、MCU全作品を見る順番&年表完全ガイドで公開順と時系列順を確認できる。「指パッチン」の意味や5年後の世界が分からない人は、サノスの指パッチンとは?何が起きた?を解説した記事を先に読むと、『エンドゲーム』の場面が追いやすくなる。

ナターシャ(ブラック・ウィドウ)の死亡は『エンドゲーム』|本作との関係

ナターシャが死ぬのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、映画『ブラック・ウィドウ』の中では最後まで生きている。

『エンドゲーム』では、消えた人々を取り戻すためにインフィニティ・ストーンを集める。ナターシャは仲間のクリント(ホークアイ)と、ソウル・ストーンがある惑星ヴォーミアへ向かう。ストーンを手に入れる条件は「愛する者の命を差し出すこと」だった。2人は、お互いが身代わりになろうとして崖で争い、最終的にナターシャが身を投げて命を落とし、クリントがストーンを手にする。

本作との関係は、大きく3つある。1つ目は、ナターシャが過去の「家族」と向き合い、エレーナや他のウィドウたちを救う物語であること。組織に人生を利用されてきた彼女が、他人のために命を投げ出す『エンドゲーム』の選択の背景が見えやすくなる。2つ目は、ポストクレジットの墓の場面で、ナターシャが亡くなったあとの世界に話をつなげていること。3つ目は、その場面がエレーナのクリントを追う理由になっていて、ドラマ『ホークアイ』への伏線になっていることだ。

エレーナがクリントを追う話は、ドラマ『ホークアイ』(2021年11月24日にDisney+で配信開始、全6話)の中で決着する。エレーナはナターシャの最期についてクリントを問いつめるが、ナターシャが自分の意志で世界を救うために身を差し出したと知り、クリントを見逃して去る。詳しくはドラマ『ホークアイ』のあらすじと登場人物の解説でまとめている。

『ブラック・ウィドウ』のキャスト|ナターシャを演じる女優は誰?

主なキャストと日本語吹替は、公式サイトなどで次のように紹介されている。

役 俳優 日本語吹替
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ スカーレット・ヨハンソン 米倉涼子
エレーナ・ベロワ フローレンス・ピュー 田村睦心
アレクセイ・ショスタコフ/レッド・ガーディアン デヴィッド・ハーバー 大塚明夫
メリーナ・ヴォストコフ レイチェル・ワイズ 田中敦子
リック・メイソン O・T・ファグベンル 関智一
ドレイコフ レイ・ウィンストン 宝亀克寿
ロス長官 ウィリアム・ハート 菅生隆之
タスクマスター(アントニア) オルガ・キュリレンコ 中村千絵

ナターシャを演じるスカーレット・ヨハンソンは、1984年11月22日にアメリカ・ニューヨークで生まれた女優だ。MCUには『アイアンマン2』(2010年)で初登場し、本作で初の単独主演を務めた。『マリッジ・ストーリー』と『ジョジョ・ラビット』(どちらも2019年)の2作品で、アカデミー賞にノミネートされている。初登場時の様子はアイアンマン2のキャスト・登場人物まとめ、アベンジャーズ本編での歩みはアベンジャーズ本編4作のキャスト徹底解説で紹介している。

エレーナ役のフローレンス・ピューは1996年生まれのイギリスの女優で、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で第92回アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされた。『ミッドサマー』や『オッペンハイマー』にも出演している。

2代目ブラック・ウィドウは誰?エレーナ・ベロワとは

MCUで、ナターシャの次に「ブラック・ウィドウ」の役目を引き継ぐ存在として見られているのは、エレーナ・ベロワだ。ただし、映画『ブラック・ウィドウ』の劇中でナターシャが「2代目」を指名する場面はない。後の作品の流れで、そう呼ばれるようになった人物と考えたほうが正確だ。

エレーナはナターシャの本当の妹ではなく、1995年にオハイオで「偽の家族」として一緒に過ごした「妹」だ。レッドルームで同じようにウィドウとして育てられた。原作コミックでは、ナターシャの妹ではなく、同じレッドルームで訓練を受けた別人という設定で、MCU版とは違いがある。

製作側の発言は少し食い違っている。公開前に、ショートランド監督は「ヨハンソンが(ピューに)バトンを渡すつもりで演じていた」という趣旨を語ったと海外メディアが伝えた。一方のピューは、撮影中は世代交代の映画とは感じていなかったと話している。映画そのものは、2人が自分の過去と向き合う話に重きを置いている。

その後のエレーナは、次のように登場している。

  • ドラマ『ホークアイ』(2021年):ナターシャの死の真相を知り、クリントを見逃す
  • 映画『サンダーボルツ*』(2025年):ヴァレンティーナのもとで動く、はぐれ者チームの一員になる。くわしい配信状況は『サンダーボルツ*』はどこで見れる?Disney+の配信状況・料金にまとめた
  • 映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(2026年7月31日公開):海外メディアは、劇中で「エレーナ・ベロワ/ブラック・ウィドウ」として登場すると伝えている

映画『ブラック・ウィドウ』はDisney+で見れる?配信状況と料金

2026年10月時点で、Disney+の作品ページに『ブラック・ウィドウ』が掲載されており、プレミア アクセスのような追加料金の案内は見当たらない。2026年6月時点のまとめ記事でも、見放題で見られるのはDisney+だけで、他の主要サービスはレンタルまたは配信なしと紹介されていた。公開当時は、Disney+で1本3,278円(税込)を払うプレミア アクセスだったが、今は月額のプランだけで見られる。配信サービスは入れ替わるので、見る前に各公式サイトで確認してほしい。

Disney+の料金は、2026年10月時点でスタンダードが月額1,250円(年額12,500円)、プレミアムが月額1,670円(年額16,700円)だ。無料トライアルの案内は、公式サイトでは確認できなかった。ナターシャの過去を映像で確かめたい人は、本編をDisney+で見るのが早い。

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映画『ブラック・ウィドウ』についてのよくある質問

Q. 『エンドゲーム』より先に『ブラック・ウィドウ』を見てもいいですか?

見られる。ただし、エンドロール後の墓の場面を見ると、ナターシャが亡くなったことが分かってしまう。『エンドゲーム』のネタバレを避けたい人は、先に『エンドゲーム』を見ておくほうが安心だ。逆に『エンドゲーム』のあとに見ると、ナターシャの選択の意味が見えやすくなる。『エンドゲーム』が見れる動画配信サービスの記事もあわせて確認できる。

Q. 映画『ブラック・ウィドウ』の中でナターシャは死にますか?

死なない。本編はナターシャが生きている2016年の話で、死亡が描かれるのは『エンドゲーム』だ。エンドロール後の墓参りの場面だけが、死亡後の時期になる。

Q. エレーナは今も生きていますか?

生きている。ドラマ『ホークアイ』、映画『サンダーボルツ*』と登場を重ねていて、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』にも出演したと伝えられている。

まとめ

映画『ブラック・ウィドウ』は、MCUの『シビル・ウォー』の直後の2016年を舞台にした、ナターシャの過去と家族の物語だ。ナターシャが死ぬのは本作ではなく『エンドゲーム』で、その死が墓の場面を通じてエレーナのその後につながっていく。演じるのはスカーレット・ヨハンソンで、エレーナ役のフローレンス・ピューが後のMCU作品でも活躍している。2026年10月時点ではDisney+で見られる。

ナターシャの過去を、実際の映像で確かめたい人は、公式サイトから申し込める。

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親愛なる隣人になりきれなかった男。買ったおもちゃのレビューや映画の感想、海外のマーベル情報の和訳などのブログを不定期に更新しています。

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