「スパイダーマンを見たいけど、実写だけで3シリーズもあるし、アニメの『スパイダーバース』もある……結局どれから見ればいいの?」——そんな疑問を抱く人は非常に多いです。トビー・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版、トム・ホランド版という3人の実写スパイダーマンに加え、2026年には最新作『ブランド・ニュー・デイ』も公開され、選択肢はさらに増えました。
この記事では、全スパイダーマン作品を「公開順」と「時系列順(作品内の時間軸順)」の両方の視点から整理し、初めて見る人でも迷わないおすすめの視聴ルートを提案します。結論から言うと、特別なこだわりがなければ「公開順」に見るのが一番ハズレがなく、感動も最大化されるので、まずはそこを軸に読み進めてください。
- 実写3シリーズ+アニメ「スパイダーバース」三部作の全作品と公開順
- 公開順と時系列順で視聴した場合の違いと、どちらを選ぶべきか
- 初心者向け・時間がない人向け・全部制覇したい人向けの3パターンの視聴ルート
結論:スパイダーマンは「サム・ライミ版」「アメイジング・スパイダーマン版」「MCU版」「アニメ版スパイダーバース」の4つの独立した世界線に分かれており、まずは各シリーズを公開順に見るのが最も分かりやすく、感動も深まります。
スパイダーマンは全部で4つの世界線がある
スパイダーマン作品がややこしく感じられる最大の理由は、同じ「スパイダーマン」というタイトルでありながら、主演俳優も設定も異なる複数のシリーズが並行して存在しているからです。まずは全体像を整理しましょう。
| シリーズ名 | 主演・世界線 | 公開期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|
| サム・ライミ版 | トビー・マグワイア | 2002年〜2007年 | 3作 |
| アメイジング・スパイダーマン版 | アンドリュー・ガーフィールド | 2012年〜2014年 | 2作 |
| MCU版(実写) | トム・ホランド | 2017年〜(新章継続中) | 4作(2026年時点) |
| アニメ版スパイダーバース | マイルス・モラレス中心 | 2018年〜(完結は2027年予定) | 2作公開・3作目制作中 |
それぞれが「別の地球(マルチバース)」の物語として独立しているため、基本的にはどのシリーズから見始めても物語は成立します。ただし、後述する『ノー・ウェイ・ホーム』のようにマルチバースをまたぐ作品もあるため、見る順番によって楽しみ方が大きく変わってきます。
【公開順】スパイダーマンおすすめ視聴順
まずは実際に映画・アニメが公開された順番を、シリーズごとに詳しく見ていきましょう。
① サム・ライミ版(2002年〜2007年)
すべてのスパイダーマン映画の原点となったシリーズです。高校生ピーター・パーカーがクモに噛まれてヒーローになる王道のオリジンストーリーで、グリーン・ゴブリンやドック・オクといった名ヴィランとの対決が描かれます。
- スパイダーマン(2002年):クモに噛まれ能力を得たピーターが、グリーン・ゴブリンと初めて戦うオリジン編
- スパイダーマン2(2004年):大学生活とヒーロー活動の両立に苦しむピーターと、ドック・オクとの死闘
- スパイダーマン3(2007年):黒いシンビオートスーツに支配されるピーターと、複数のヴィランが同時に登場する集大成編
② アメイジング・スパイダーマン版(2012年〜2014年)
ライミ版とは別の世界線として仕切り直された、いわゆる「リブート」シリーズです。ピーターの両親の失踪の謎など、原作寄りの設定が掘り下げられているのが特徴です。
- アメイジング・スパイダーマン(2012年):両親の失踪の謎を追う中でヒーローとなるピーターと、リザードとの戦い
- アメイジング・スパイダーマン2(2014年):エレクトロとの戦いと、恋人グウェン・ステイシーとの切ない結末
③ MCU版・トム・ホランドのホーム3部作(2017年〜2021年)
『アベンジャーズ』などマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)本編とつながっているのが最大の特徴です。トニー・スターク(アイアンマン)に見出された高校生ピーターが成長していく姿が描かれます。
- スパイダーマン:ホームカミング(2017年):MCUに正式加入したピーターの高校生活とヒーロー活動
- スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年):ヨーロッパ修学旅行を舞台にした戦いと、正体バレの伏線
- スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年):正体が世界中にバレたピーターが、マルチバースの扉を開けてしまう衝撃作
特に『ノー・ウェイ・ホーム』は、ライミ版・アメイジング版のヴィランたちやピーター本人までもが登場するマルチバース超大作です。事前に他の2シリーズを見ているかどうかで感動の大きさがまったく変わるため、可能であれば先に他シリーズを視聴しておくことを強くおすすめします。
④ MCU新章「ブランド・ニュー・デイ」(2026年)
2026年7月31日に日米同時公開された最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、『ノー・ウェイ・ホーム』の4年後を舞台にした新章のスタートです。世界中の人々の記憶からピーター・パーカーの存在が消された状態から始まり、ニューヨークで単身自警活動を続けるピーターの新たな戦いが描かれます。公開直後から世界的な大ヒットとなっており、新3部作の始まりになるのではとも噂されています。
⑤ アニメ版スパイダーバース三部作(2018年〜2027年予定)
実写版とは完全に独立したアニメーション作品群で、マイルス・モラレスという別のスパイダーマンを主人公に、マルチバースという概念そのものをテーマにした意欲作です。アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞するなど、評価の高さでも知られています。
- スパイダーマン:スパイダーバース(全米2018年公開/日本2019年公開):マイルス・モラレスが多次元のスパイダーマンたちと出会うシリーズ第1作
- スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年):さらに広大なマルチバースを舞台にした衝撃の展開で、続きは次作に持ち越しとなる中編的な構成
- スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース(全米2027年6月18日公開予定):三部作完結編。制作の遅延や公開延期が続いていましたが、2026年8月時点では2027年6月の全米公開が発表されています
アニメ2作は必ず公開順に見てください。特に『アクロス・ザ・スパイダーバース』はいわゆる「引き」で終わる構成になっているため、完結編『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の公開を待つ必要がある点は覚えておきましょう。
【時系列順】で見るとどうなる?各世界線の内部時間軸を解説
「時系列順」というと、いわゆる年代記のように全作品を1本の時間軸に並べたくなりますが、スパイダーマンの場合はそもそも4つの世界線が独立したパラレルワールドなので、シリーズをまたいだ「統一の時系列」は基本的に存在しません。そのため実質的には、各シリーズの中での時系列順=そのシリーズの公開順になります。
- サム・ライミ版:スパイダーマン→スパイダーマン2→スパイダーマン3(公開順=時系列順)
- アメイジング・スパイダーマン版:1作目→2作目(公開順=時系列順)
- MCU版:ホームカミング→ファー・フロム・ホーム→ノー・ウェイ・ホーム→ブランド・ニュー・デイ(公開順=時系列順)
- アニメ版:スパイダーバース→アクロス・ザ・スパイダーバース→ビヨンド・ザ・スパイダーバース(公開順=時系列順)
唯一の例外として、MCU版のピーター・パーカーは『スパイダーマン:ホームカミング』以前に、『シビル・ウォー』(2016年)でトニー・スタークにスカウトされる形で一足先に初登場しています。単独のスパイダーマン映画ではないため必須の視聴ではありませんが、ピーターの「初登場シーン」として押さえておくとMCU全体の理解がより深まります。
つまり、スパイダーマンにおいては「公開順で見る」ことがそのまま「各世界線の時系列順で見る」ことにもなるため、公開順視聴を基本線にして問題ありません。あとは4つの世界線のどれを先に見るか、という「並べ方」の好みの問題になります。
初めて見る人向け!挫折しないおすすめ視聴ルート3パターン
作品数が多く感じる人のために、目的別に3つの視聴ルートを提案します。自分の興味やかけられる時間に合わせて選んでください。
| パターン | おすすめの人 | 視聴順 | 本数 |
|---|---|---|---|
| 最速ルート | 今すぐ最新作を楽しみたい人 | ホームカミング→ファー・フロム・ホーム→ノー・ウェイ・ホーム→ブランド・ニュー・デイ | 4作 |
| スタンダードルート | 実写版をしっかり楽しみたい人 | ライミ版3作→アメイジング版2作→MCUホーム3部作→ブランド・ニュー・デイ | 9作 |
| 完全制覇ルート | アニメも含めて全部楽しみたい人 | スタンダードルートに加えてスパイダーバース、アクロス・ザ・スパイダーバースを好きなタイミングで挿入 | 11作+続編公開待ち |
特に「最速ルート」だけで見る場合は、『ノー・ウェイ・ホーム』で登場する過去シリーズのヴィランやピーターたちの正体・関係性が分かりにくくなる点だけ注意してください。事前にネタバレを軽く調べておくか、余裕があればスタンダードルートに切り替えることをおすすめします。
また、アニメ版は実写版と設定を共有していないため、視聴のタイミングは実写版のどこに挟んでも問題ありません。実写に疲れたら息抜き的にアニメを挟む、という楽しみ方も可能です。
アニメ版もチェックしたい人へ:作品ごとの違いを整理
スパイダーマンのアニメ作品は「スパイダーバース」三部作以外にも存在します。中でも押さえておきたいのが『スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド』です。
本作はMCU本編(アベンジャーズなどが存在する世界線)とは異なる、独自の世界線を舞台にした高校生ピーター・パーカーの成長物語です。レトロなコミック調の作画が特徴で、2025年1月からディズニープラスで配信が開始されました。シーズン2はヴェノムやスパイダー・グウェンの初登場が予告されており、2026年秋の配信が予定されています。MCU実写版ともスパイダーバースとも別物のスピンオフ作品として、独立して楽しめます。
配信状況について
実写3シリーズおよびアニメ版は、Disney+をはじめとした複数の動画配信サービスで配信されている場合が多いですが、配信権は時期によって変動するため、視聴前に各サービスの最新ラインナップを確認することをおすすめします。特に最新作『ブランド・ニュー・デイ』のような公開直後の映画は、しばらくは劇場のみでの上映となり、配信開始まで数か月かかるケースが一般的です。アニメ『フレンドリー・ネイバーフッド』はディズニープラスでの独占配信となっています。
よくある質問(FAQ)
Q. スパイダーマンを見る順番に「正解」はありますか?
厳密な正解はありません。4つの世界線は基本的に独立しているため、どのシリーズから見ても物語は成立します。ただし『ノー・ウェイ・ホーム』を最大限楽しみたい場合は、事前にライミ版・アメイジング版を最低1作ずつでも見ておくと没入感が大きく変わります。
Q. 『スパイダーバース』シリーズだけ見ても内容は分かりますか?
分かります。アニメ版は実写版の設定や登場人物を前提としていないため、実写を1本も見ていなくても単独で楽しめます。ただし『アクロス・ザ・スパイダーバース』は続きが完結編『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』に持ち越される構成なので、その点だけ理解した上で視聴してください。
Q. 忙しくて全部は見られません。最低限どれを見ればいいですか?
最新のMCUの流れだけ追いたいなら、『ホームカミング』『ファー・フロム・ホーム』『ノー・ウェイ・ホーム』『ブランド・ニュー・デイ』の4作で十分にストーリーは楽しめます。時間がさらに限られる場合は、まず『ノー・ウェイ・ホーム』から見て、気に入ったら過去作にさかのぼる「逆順視聴」も一つの方法です。
Q. 2026年以降、スパイダーマンの新作予定はありますか?
実写版は2026年7月に公開された『ブランド・ニュー・デイ』が新3部作の始まりになる可能性が制作陣から示唆されています。アニメ版は『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』が2027年6月に全米公開予定で三部作の完結を迎える見込みです。また、MCUアニメ『フレンドリー・ネイバーフッド』もシーズン2が2026年秋に配信予定と、しばらくは新作が続きます。
まとめ:まずは「公開順」で自分の興味があるシリーズから見よう
スパイダーマンは「サム・ライミ版」「アメイジング・スパイダーマン版」「MCU版」「アニメ版スパイダーバース」という4つの独立した世界線から成り立っており、時系列順もほぼ公開順と一致します。迷ったら、まずはMCU版のホーム3部作から最新作『ブランド・ニュー・デイ』までを追いかけ、余力があれば過去の実写2シリーズやアニメ版へと視聴の幅を広げていくのがおすすめです。それぞれのシリーズが持つ個性の違いを味わいながら、自分だけのベストな視聴ルートを見つけてください。


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