「キャプテン・アメリカを演じているのは今も同じ俳優?」「最近、アンソニー・マッキーがキャプテン・アメリカになったって聞いたけど、クリス・エヴァンスはもう出ていないの?」——MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を追いかけていると、キャプテン・アメリカ役の俳優について、こうした疑問を持つ人は少なくありません。
結論から言うと、初代スティーブ・ロジャース役は一貫してクリス・エヴァンスが演じてきましたが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で盾を託された相棒サム・ウィルソン役のアンソニー・マッキーが、2025年公開『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』で正式に2代目の主役キャプテン・アメリカとして映画初主演を果たしています。この記事では、その継承の流れを時系列で整理します。
- スティーブ・ロジャース役クリス・エヴァンスの出演作品と役どころ
- 『ウィンター・ソルジャー』で初登場したバッキー(セバスチャン・スタン)とファルコン(アンソニー・マッキー)
- 『エンドゲーム』のラストからサム・ウィルソンが正式にキャプテン・アメリカを継ぐまでの経緯
MCUキャプテン・アメリカ 俳優の系譜を先に整理
MCUで「キャプテン・アメリカ」という名前・盾を受け継いできた人物は、実は1人ではありません。まずは全体像を表で押さえておきましょう。
| 役柄 | 俳優 | 期間・立場 |
|---|---|---|
| 初代キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース) | クリス・エヴァンス | 2011年『ザ・ファースト・アベンジャー』〜2019年『エンドゲーム』で主役を退任 |
| 2代目キャプテン・アメリカ(ジョン・ウォーカー) | ワイアット・ラッセル | 2021年『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で政府任命により一時的に就任、のちに剥奪 |
| 3代目キャプテン・アメリカ(サム・ウィルソン) | アンソニー・マッキー | 2021年『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で継承を決意、2025年『ブレイブ・ニュー・ワールド』で映画単独主演 |
つまり「途中で俳優が交代した」というより、物語の中でキャラクターとしてキャプテン・アメリカの名前と盾が受け継がれていったのが正しい理解です。以下、それぞれの俳優と役どころを順番に見ていきます。
初代スティーブ・ロジャース役 クリス・エヴァンス
病弱な青年から超人兵士へ
2011年公開『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でスティーブ・ロジャースを演じたのがクリス・エヴァンスです。ブルックリン出身の病弱な青年が、科学者エイブラハム・アースキン(スタンリー・トゥッチ)の超人血清によってスーパーソルジャーへと変貌し、ヴィブラニウム製の盾を手にヒドラと戦うまでを描いた作品でした。
実はエヴァンスは同作出演時、すでに『ファンタスティック・フォー』でヒューマン・トーチ役を演じた経験があり、当初はヒーロー映画への連続出演に慎重だったことでも知られています。最終的に長期契約に踏み切ったことで、以後10年近くにわたりMCUの中心人物としてスティーブ・ロジャースを演じ続けることになりました。
出演作品一覧
クリス・エヴァンスがスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカとして出演した主な作品は以下の通りです。
- 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)
- 『アベンジャーズ』(2012年)
- 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)
『エンドゲーム』のラストで、老いた姿で登場したスティーブが盾をサムに手渡す場面は、シリーズを象徴する名シーンとしてファンの間で語り継がれています。
『ウィンター・ソルジャー』で初登場した二人の相棒
2014年公開『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』は、のちにキャプテン・アメリカの系譜を語るうえで欠かせない2人の重要キャラクターが初めてスクリーンに登場した作品でもあります。
バッキー・バーンズ役 セバスチャン・スタン
スティーブの幼馴染で親友のバッキー・バーンズは、2011年の『ザ・ファースト・アベンジャー』にも登場していましたが、『ウィンター・ソルジャー』では左腕を義手に置き換えられ、記憶を消されて暗殺者「ウィンター・ソルジャー」と化した姿で本格的に物語の中心に加わります。演じるセバスチャン・スタンは、この作品を境に単なる旧友役から、シリーズを通じてスティーブと苦楽を共にする最重要キャラクターの一人へと存在感を増していきました。
サム・ウィルソン/ファルコン役 アンソニー・マッキー
同作でもう一人重要な初登場を果たしたのが、元落下傘兵で退役軍人省のカウンセラーを務めるサム・ウィルソンです。演じるアンソニー・マッキーは、翼型の飛行装置を駆使する「ファルコン」としてスティーブと共闘し、以後『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』など主要作品に継続して出演。スティーブにとって最も信頼できる仲間の一人として描かれ続けました。
この『ウィンター・ソルジャー』での初登場が、後年サムがキャプテン・アメリカの盾を継ぐことになる関係性の土台を作ったといえます。
一時的な後継者、2代目キャプテン・アメリカ ジョン・ウォーカー
サムが正式にキャプテン・アメリカを継承する前、実はもう一人「2代目キャプテン・アメリカ」を名乗った人物がいます。2021年配信のDisney+ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に登場した、ワイアット・ラッセル演じるジョン・ウォーカーです。
サムが一度は盾をスミソニアン博物館に返還したことを受け、アメリカ政府は軍歴を評価してウォーカーを新たなキャプテン・アメリカとして任命します。しかしウォーカーは思想も戦い方もスティーブとは対照的で、サムやバッキーと激しく対立。物語の終盤で暴走の末にキャプテン・アメリカの名を剥奪され、以降は「U.S.エージェント」として活動することになります。ちなみにワイアット・ラッセルは、クリス・エヴァンスがスティーブ役に決まる11年前のオーディションでキャプテン・アメリカ役を争った過去を持つことでも話題になりました。
サム・ウィルソンが正式に継承 『ブレイブ・ニュー・ワールド』
『エンドゲーム』のラストシーンから始まった継承
盾の継承劇は、2019年『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストシーンにさかのぼります。過去に戻って本来の時間軸で人生を全うした老年のスティーブが、現代に戻ってきてサムに盾を差し出し「Try it on(着けてみろ)」と告げる場面です。サムはそれに戸惑いながらも「I’ll do my best(頑張ってみます)」と応じ、この短いやり取りが後の継承劇の出発点になりました。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』での葛藤
もっとも、盾を渡されてすぐにサムがキャプテン・アメリカを名乗ったわけではありません。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、黒人である自分がこの国を象徴する役割を継ぐことへの葛藤や、政府が代わりにジョン・ウォーカーを任命する経緯が丁寧に描かれました。作中では、朝鮮戦争時代に人体実験の被害に遭った黒人の超人兵士アイザイア・ブラッドリー(演:カール・ランブリー)という人物との出会いも、サムが自分なりの覚悟を固めるうえで重要な意味を持ちます。最終話でサムはついに自らの意思で盾を手に取り、政府公認ではなく自分自身の選択としてキャプテン・アメリカを名乗る決意を固めました。
2025年公開『ブレイブ・ニュー・ワールド』で正式に映画単独主演
そして2025年2月に公開された『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』で、アンソニー・マッキーはついに実写映画単独主演のキャプテン・アメリカとしてスクリーンに立ちました。物語は、新たに大統領に就任したサディアス・ロス(ハリソン・フォード)との会談をきっかけに、サムが国際的な陰謀に巻き込まれていく展開。相棒には新ファルコンとなったホアキン・トーレス(ダニー・ラミレス)が加わり、世代交代した新チームとして描かれています。
本作でのマッキー版キャプテン・アメリカは、スーパーソルジャー血清を投与されていないぶん超人的なパワーこそ持ちませんが、翼型スーツによる飛行能力という、スティーブにはなかった新たな武器を手にしています。素の身体能力と経験、そして人望で戦う新キャプテン・アメリカ像は、シリーズにとって大きな路線転換であり、これこそが本作最大の見どころといえるでしょう。なお本作は、ウィリアム・ハートの逝去を受けてロス将軍役をハリソン・フォードが引き継いだ作品としても話題になりました。
歴代キャプテン・アメリカ俳優 早見表
| 俳優 | 役柄 | 初登場作品 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| クリス・エヴァンス | スティーブ・ロジャース(初代) | 『ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年) | 超人血清によるスーパーソルジャー。『エンドゲーム』で退任 |
| セバスチャン・スタン | バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー | 『ウィンター・ソルジャー』(2014年)※初出は2011年 | スティーブの親友。記憶操作された元暗殺者 |
| アンソニー・マッキー | サム・ウィルソン/ファルコン→キャプテン・アメリカ(3代目) | 『ウィンター・ソルジャー』(2014年) | 2025年『ブレイブ・ニュー・ワールド』で映画単独主演に |
| ワイアット・ラッセル | ジョン・ウォーカー(2代目)→U.S.エージェント | 『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021年) | 政府任命の後継者。暴走により名を剥奪される |
まとめ:キャプテン・アメリカは「盾を受け継ぐ物語」として見ると面白い
- 初代スティーブ・ロジャース役はクリス・エヴァンスが2011年から2019年まで一貫して演じた
- バッキー(セバスチャン・スタン)とサム・ウィルソン/ファルコン(アンソニー・マッキー)は、いずれも2014年『ウィンター・ソルジャー』が本格的な初登場
- 『エンドゲーム』で盾を託されたサムは、一度は迷いつつも『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で自らの意思でキャプテン・アメリカを名乗る決意を固めた
- 2025年『ブレイブ・ニュー・ワールド』で、アンソニー・マッキーが映画単独主演の新キャプテン・アメリカとして正式にバトンを受け継いだ
- 途中にはワイアット・ラッセル演じるジョン・ウォーカーという「政府公認の2代目」も存在した
単に「俳優が交代した」のではなく、キャラクターたちの葛藤や選択を経て名前と盾が受け継がれていく——この継承のドラマこそが、キャプテン・アメリカというシリーズの大きな魅力の一つといえるでしょう。


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