『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を観に行く前に、あるいは観たあとで「結局、敵は誰だったんだ?」と気になっていませんか。予告編の時点で複数のヴィランがちらっと映っていたぶん、余計に整理しづらい作品です。
結論から言うと、本作の中心となる敵はマイケル・マンド演じるスコーピオン(マック・ガーガン)と、マーヴィン・ジョーンズ3世演じるクライムロードのトゥームストーンの2人です。加えてブーメラン、タランチュラ、ラムロッドといった小物ヴィラン、さらに忍者集団「ザ・ハンド」も画面に登場します。単独の巨悪ではなく、複数の脅威が同時に街を騒がせる構成になっているのが特徴です。
この記事でわかること
- 『ブランド・ニュー・デイ』に登場するヴィランの顔ぶれと、演じる俳優
- それぞれのキャラクターが原作コミックでどんな立ち位置なのか
- なぜこの顔ぶれが選ばれたのか(過去作からの流れ)
なお本記事は「誰が敵として出てくるのか」という事実の整理に徹し、劇中の展開や結末そのものには踏み込みません。安心して読み進めてください。
『ブランド・ニュー・デイ』登場ヴィラン一覧
まず全体像を表にまとめます。中心となる2人と、短い出番で顔を見せるキャラクターが混在しているのが本作の構成です。
| キャラクター名 | 演じる俳優 | 原作での位置づけ |
|---|---|---|
| スコーピオン/マック・ガーガン | マイケル・マンド | 強化スーツと機械の尾を武器にする、スパイダーマンの古参宿敵 |
| トゥームストーン/ロニー・トンプソン・リンカーン | マーヴィン・ジョーンズ3世 | 怪力と超人的な耐久力を持つ、ニューヨーク裏社会のクライムロード |
| ブーメラン/フレッド・マイヤーズ | エイダン・ケネディ | 元プロ野球投手志望。抜群のコントロールで特殊ブーメランを操る殺し屋 |
| タランチュラ/アントン・ミゲル・ロドリゲス | 非公表 | 毒を仕込んだ刃を手足に備えた、身軽な戦闘型ヴィラン |
| ラムロッド | ビリー・クレメンツ | 骨格を鋼鉄化されたサイボーグ。ひたすら突進する怪力型 |
| ザ・ハンド(忍者集団) | リーダー役:ファン・シャオシャン ほか | デアデビル作品でおなじみの暗殺者組織。個人ではなく集団の脅威 |
作品全体のあらすじやキャスト、公開情報については『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』最新情報まとめで扱っています。あわせてどうぞ。
メインの敵はスコーピオン(マック・ガーガン)
本作でもっとも出番が多いヴィランはスコーピオンです。演じるのは『ホームカミング』でマック・ガーガンを演じたマイケル・マンド。実に9年越しでの本格登場となりました。
『ホームカミング』のポストクレジットシーンで、刑務所にいたガーガンがヴァルチャーに「スパイダーマンの正体を知りたい仲間がいる」と話す場面を覚えている人も多いはずです。あの伏線がようやく回収された形になります。
ビジュアル面では、機械仕掛けの巨大な尾を備えた強化スーツ姿が予告編でも確認できました。原作でも尾の先から毒針や衝撃波を放つ設定で、スパイダーマンの「蜘蛛」に対する「蠍」という因縁のデザインがそのまま活きています。
スコーピオンというキャラクターの出自や能力、原作でのエピソードについてはスパイダーマンのスコーピオンとは?で詳しく解説しているので、そちらを参照してください。
裏社会側の顔役、トゥームストーン
もう一方の軸がトゥームストーンです。演じるのはミュージシャンとしても知られるマーヴィン・ジョーンズ3世(Krondon)で、実写映画への登場は今回が初めてになります。
本名はロニー・トンプソン・リンカーン。アルビノの白い肌と鋭く削られた歯という強烈な外見を持ち、超人的な怪力と、銃弾すら通しにくい硬い皮膚が特徴です。原作では実験用ガスを浴びたことで能力を得ています。
重要なのは、彼が単なる腕っぷし自慢ではなく裏社会を仕切るクライムロードだという点です。ヴァルチャーやキングピンと同じく「街の犯罪ネットワークの元締め」というポジションで、スパイダーマンにとっては拳より先に構造そのものが敵になるタイプの相手といえます。
キャラクターの詳細はスパイダーマンのトゥームストーンとは?にまとめています。
短い出番で顔を見せるヴィランたち
ブーメラン、タランチュラ、ラムロッドの3人は、いずれも出番が長いキャラクターではありません。日常的にスパイダーマンが相手をしている犯罪者たちを見せる役割を担っています。
ブーメラン
フレッド・マイヤーズはメジャーリーガーを目指していた元投手という異色の経歴の持ち主。その驚異的なコントロールを買われて犯罪組織にスカウトされ、爆発するものや切断するものなど特殊なブーメランを使い分けます。原作では憎めない三枚目として描かれることも多いキャラクターです。
タランチュラ
アントン・ミゲル・ロドリゲス。手足の先に毒を塗った刃を仕込み、身軽な動きで斬りかかってくるタイプです。同じ「蜘蛛」モチーフでありながらスパイダーマンとは真逆の残忍さを持つ点が対比になっています。俳優は公表されていません。
ラムロッド
ビリー・クレメンツが演じるラムロッドは、事故をきっかけに骨格を鋼鉄に置き換えられたサイボーグ。技巧よりも純粋な突進力で押してくる怪力キャラクターで、かなりマニアックなチョイスといえます。
忍者集団「ザ・ハンド」も登場する
個人のヴィランに加えて、集団としての脅威が「ザ・ハンド」です。デアデビル関連作品でおなじみの暗殺者組織で、スパイダーマン映画に本格的に絡んでくるのは今回が初となります。
この登場は、MCUがストリートレベルのヒーロー同士をつなげようとしている流れの表れでもあります。ビルの谷間を舞台にした肉弾戦が中心の本作の空気に、忍者という素材はよく噛み合っています。
ヴィラン以外に「敵対する存在」がいる点にも注意
ここは軽くキャストのネタバレを含むため、まっさらな状態で観たい人は読み飛ばしてください。
キャストに関する軽いネタバレ
本作にはセイディー・シンクが出演しており、彼女の役どころはピーターと敵対する立場のキャラクターとして扱われています。いわゆる「悪の組織のヴィラン」とは性質が異なるため、上の一覧表では別枠としました。どういう存在なのかは実際に本編で確かめるのがおすすめです。
また、公開前には他のMCUキャラクターの参戦を予想する記事が数多く出回りましたが、そうした推測のなかには実際の本編と食い違うものもありました。ヴィランの顔ぶれを確認するときは、公式に発表された情報かどうかを一度切り分けて考えるのが安全です。
なぜこの顔ぶれなのか
今回の人選には、はっきりした狙いが見えます。「宇宙規模の危機」から「街の犯罪」へスケールを引き戻すことです。
前作『ノー・ウェイ・ホーム』は、マルチバースから歴代シリーズのヴィランが集結するという、これ以上ないほど大きな祭りでした。その直後に同じ規模をやっても消耗するだけです。だからこそ本作は、クライムロードのトゥームストーンを軸に据え、ブーメランやラムロッドといった等身大の犯罪者を並べることで、「ご近所の親切なスパイダーマン」という原点に戻しにきています。
そのうえで、放置されていたスコーピオンの伏線を回収する。新しさと積み残しの処理を同時にこなす、理にかなった構成だと言えます。
歴代シリーズを通してどんなヴィランが登場してきたかを俯瞰したい方は、スパイダーマンのヴィラン歴代一覧もあわせてご覧ください。今回の顔ぶれの立ち位置がよりはっきりします。
まとめ
- 中心となる敵はスコーピオン(マイケル・マンド)とトゥームストーン(マーヴィン・ジョーンズ3世)の2人
- ブーメラン、タランチュラ、ラムロッドが短い出番で登場する
- 忍者集団「ザ・ハンド」も敵として絡んでくる
- スコーピオンは『ホームカミング』のポストクレジットからの伏線回収
- 大物揃いだった前作から一転、街レベルの犯罪へスケールを戻した構成
- 公開前に噂されたキャラクターの参戦情報には、実際と異なるものもあった
単独の巨悪と殴り合う話ではなく、複数の脅威が同時多発する街を駆け回る一本。そう捉えて観ると、この一見バラバラな顔ぶれの意味がすっと入ってくるはずです。



コメント