『アントマン』シリーズは、公開順に『アントマン』『アントマン&ワスプ』『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の3作を見るのが基本だ。話は公開順につながっていて、時系列でも大きくずれない。「アントマン3」と呼ばれる最新作が『クアントマニア』のことだ。この3作は、2026年10月27日時点で、確認できた範囲ではDisney+(ディズニープラス)で見放題配信されている。
この記事では、3作を見る順番、結末に触れないあらすじ、Disney+での見方を先にまとめる。そのあとに「ここから先はネタバレ」と書いた見出しを分けて、3作の結末、シリーズのカギになる量子世界、3作目に登場するカーンを説明する。まだ見ていない人は、ネタバレ注意の見出しの手前で止めれば安心だ。
『アントマン』シリーズの見る順番は?公開順でOK
シリーズは3作で、監督はどれもペイトン・リードだ。日本での公開日は次のとおり。
| 順番 | 作品名 | 日本公開日 | MCUでの位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1 | アントマン | 2015年9月19日 | フェーズ2の最終作 |
| 2 | アントマン&ワスプ | 2018年8月31日 | フェーズ3の作品 |
| 3 | アントマン&ワスプ:クアントマニア | 2023年2月17日 | フェーズ5の第1作 |
「フェーズ」はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の作品群をまとめた区切りのことだ。1作目は、前の章の最後を飾る作品として作られている。
2作目の『アントマン&ワスプ』は、アントマンが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の事件で罰を受けたあとの話だ。物語の時期は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と重なっていて、2つの作品はつながりがある。3作目の『クアントマニア』は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のあとの物語だ。
MCU全体の流れで見るなら5作がおすすめ
アントマンの3作だけで話は追える。ただ、スコット・ラング(アントマン)はほかのヒーロー作品にも登場するため、MCUの流れの中で楽しむなら次の順番が分かりやすい。
- 『アントマン』
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(スコットが登場し、2作目の前提になる)
- 『アントマン&ワスプ』
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』(量子世界が物語の大事な部分になる)
- 『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
時間がない人は、まず『アントマン』と『アントマン&ワスプ』の2作を見て、そのまま『クアントマニア』に進んでも話は分かる。『エンドゲーム』を見ていない場合は、先に見ておくと3作目の背景がつかみやすい。MCU全体の公開順と時系列を一覧で確認したい人は、MCU全作品を見る順番&年表完全ガイドが使える。
『アントマン』のあらすじ(ネタバレなし)
主人公は、仕事も家庭も失った元泥棒のスコット・ラングだ。別れた妻と暮らす娘への養育費も払えずにいる。そんな彼のもとに、身長1.5cmになれるスーツを着て「アントマン」として働いてほしいという依頼が舞い込む。
依頼主は天才科学者のハンク・ピム博士で、娘のホープとともにスコットを鍛えていく。スコットは娘のため、人生をやり直すために、命がけの任務に挑む。小さくなってアリを操り、高い所を駆け抜ける、というシリーズの基本形がここで作られた。ヒーロー映画としては肩の力が抜けた作りで、MCU初心者でも入りやすい。
『アントマン&ワスプ』のあらすじ(ネタバレなし)
『シビル・ウォー』での行動の責任を問われ、スコットは自宅で監視される生活を送っている。そこへハンクとホープが現れ、協力を求める。2人は、量子世界に閉じ込められたままのホープの母ジャネットを救うため、研究を進めていた。
ところが、壁も物もすり抜ける謎の女性「ゴースト」が現れ、研究所を狙ってくる。ホープは今作から、ワスプとしてスコットと並ぶ立場になる。タイトルどおり、2人のコンビが主役のアクション映画だ。
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のあらすじ(ネタバレなし)
スコットの娘キャシーは、父たちの研究をもとに、量子世界と連絡を取る装置を作る。しかし、その装置がきっかけで事故が起き、スコット、ホープ、ハンク、ジャネット、キャシーの5人がミクロより小さな世界に引きずり込まれてしまう。
そこで待っていたのが、過去・現在・未来を支配する征服者カーンだ。カーンが解き放たれると、全人類に危機が迫る。これまでの2作より舞台もスケールも大きく変わり、のちのアベンジャーズ作品につながる物語の入り口にあたる。日本語吹き替えは、スコットが木内秀信、ホープが内田有紀、キャシーが高橋李依だ。キャスト全員の整理は「アントマン」シリーズのキャスト紹介を見てほしい。
『アントマン』シリーズはDisney+で見られる?
2026年10月27日時点で、『アントマン』『アントマン&ワスプ』『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の3作は、確認できた範囲ではDisney+で見放題配信されている。『クアントマニア』は2023年5月17日からDisney+で見放題独占配信が始まり、マーベル公式サイトのMCU特集ページでも、Disney+で見放題独占配信中の作品として紹介されている。1作目と2作目は、2026年5〜6月の配信まとめ記事や配信情報サイトで、見放題配信と紹介されていた。
ほかのサービスでは、Amazonプライム・ビデオなどがレンタルや購入という形で扱っている。作品1本ごとに料金がかかり、視聴できる期間にも期限がある。3作を続けて見るなら、月額料金だけで何度でも見られるDisney+のほうが使いやすい。配信状況は変わることがあるので、見る前にDisney+で作品名を検索して確かめてほしい。
Disney+公式サイトで確認した料金(税込)は次のとおりだ。
| プラン | 月額 | 年額 |
|---|---|---|
| スタンダード | 1,250円 | 12,500円 |
| プレミアム | 1,670円 | 16,700円 |
スタンダードは同時視聴2台・画質1080p、プレミアムは同時視聴4台・4K対応と案内されている。年額プランは公式に「月額プランを1年間続けた場合と比べて16%以上お得」とされているが、年額は一部の入会経路でのみ提供される。無料トライアルについては、2026年10月27日時点で公式の料金案内に記載を確認できなかった。
この順番で3作をまとめて見るなら、公式サイトから申し込める。
ほかのマーベル作品も含めて何が見られるかは、ディズニープラスで配信中のマーベル作品まとめで確認できる。
ここから先は、『アントマン』シリーズ3作の結末と、『ロキ』『エンドゲーム』にも関わる内容のネタバレを含みます。まだ見ていない人は、先に本編を見てから読んでください。
【ネタバレ注意】3作の結末とエンドクレジット
『アントマン』の結末
スコットたちは、ピム粒子の技術を悪用しようとするダレン・クロスのイエロージャケットを止めようとする。クロスは娘キャシーを人質に取り、スコットは決死の戦いに出る。最後は、さらに小さく縮んで相手のスーツに細工をして、クロスを倒す。そのまま、さらに小さな領域である量子世界に入り込み、無事に戻ってくる。ハンクは、この出来事をきっかけに、量子世界に消えた妻ジャネットがまだ生きているのではと考え始める。
エンドクレジットの間には、ハンクがホープに、ワスプのスーツの試作品を見せる場面がある。クレジット後には、キャプテン・アメリカとサム・ウィルソン(ファルコン)が、のちの『シビル・ウォー』につながる場面が入る。
『アントマン&ワスプ』の結末
ゴーストの正体は、エイヴァ・スターという女性だ。子どものころの実験事故で体が不安定になり、常に苦痛を抱えている。彼女が生き延びるには、ジャネットの持つ量子のエネルギーが必要だった。スコットたちは、ジャネットを救い出し、エイヴァの暴走を止める。ジャネットはエイヴァの体を一時的に安定させるため、エネルギーの一部を分け与える。
エンドクレジットの途中では、エイヴァを安定させる手がかりを集めるため、スコットが再び量子世界に入る。しかし、戻る前にハンク、ホープ、ジャネットの3人が灰になって消えてしまう。これは『インフィニティ・ウォー』のラストで起きた出来事と同じ流れで、見終えた人が「あの場面だ」と気づく仕掛けになっている。クレジットの最後には、スコットの身代わりに家に残されたアリがドラムを叩く小ネタもある。
『クアントマニア』の結末
量子世界で、スコットとキャシーは征服者に追われた人々の反乱軍に助けられ、ハンク、ホープ、ジャネットは別行動で量子世界を調べる。そこで、ジャネットが過去にカーンの脱出のために動力コアの修理を手伝っていたことが分かる。カーンはキャシーを人質に取り、スコットにそのコアを取り戻させる。カーンは約束を破ってジャネットも捕らえてしまう。
1作目で倒されたはずのダレン・クロスは、量子世界でM.O.D.O.K.(モードック)という姿に変えられて再登場する。最後はカーンに立ち向かう側に回り、自らを犠牲にして戦う。ジャネットがコアを直し、ハンク、ホープ、ジャネット、キャシーは出口から脱出する。残ったスコットをカーンが襲うが、戻ってきたホープが加勢し、2人でカーンを動力コアに追い込んでカーンとコアが壊れる。スコットたちは元の世界に帰る。
エンドクレジットの途中には、イモータスという名のカーンを中心に、何人ものカーンが集まって話し合う場面がある。倒されたカーンのことを話し、マルチバース(並行世界)をまたいだ動きを始めようとする場面だ。クレジット後には、ドラマ『ロキ』シーズン2につながる映像が使われている。ロキとメビウスが、1893年のシカゴ万国博覧会で、カーンの別人格のヴィクター・タイムリーに会う場面だ。
量子世界とは?シリーズ全体のカギを整理
量子世界は、ピム粒子で限りなく小さく縮んだ先にある、原子よりも小さな世界だ。ピム粒子はハンク・ピムが発見した、物体を縮めたり大きくしたりできる粒子だ。この世界は、3作それぞれで役割が少しずつ変わっていく。
- 1作目:スコットが入り込み、無事に戻ってくる。ジャネットが生きている可能性が出てくる
- 2作目:1987年に量子世界へ消えたジャネットを救う計画の舞台になる。世界がとても不安定で、長く留まると危険なことも描かれる
- 3作目:舞台そのものが量子世界になる。独自の文明があり、人々が暮らしている
1作目で量子世界に入ったスコットは、ジャネットと「量子もつれ」と呼ばれる状態になっていて、2作目ではジャネットからの連絡を受け取る。この設定が、3作目で「ジャネットが量子世界で何を隠してきたのか」というドラマにつながっていく。
『クアントマニア』のカーンとは?
『クアントマニア』のカーンは、量子世界を支配していた征服者だ。演じたのはジョナサン・メジャースで、MCUの次の大きな敵役として登場した。もともとは、マルチバースを行き来する装置の動力コアが壊れたために、量子世界に取り残されて暮らしていた。ジャネットは過去にこのカーンと出会い、コアの修理を手伝っていた。
ドラマ『ロキ』シーズン1に出てきた「在り続ける者」も、同じ俳優が演じる別人格のカーンだ。両者の関係や原作コミックでの正体は、『ロキ』のカーンとは?在り続ける者との関係・正体を解説で整理している。
『クアントマニア』のあと、ジョナサン・メジャースは2023年12月にマーベル・スタジオとの契約を解除されたと報じられた。次の『アベンジャーズ』は、当初の『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ』から『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』に変わり、ロバート・ダウニー・Jr.がドクター・ドゥーム役で出演する。2026年12月18日に日米同時公開される予定だ。同作の出演者には、アントマン役のポール・ラッドも発表されている。最新情報は『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』最新情報まとめで追える。
『アントマン』シリーズについてよくある質問
Q. 「アントマン3」は何を見ればいい?
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のことだ。シリーズ第3作にあたるため「アントマン3」と呼ばれる。見る前に、1作目と2作目を公開順に見ておくと、人間関係と量子世界の設定が分かりやすい。
Q. 1作目を飛ばして『アントマン&ワスプ』から見てもいい?
おすすめしない。2作目は、1作目で起きたことを前提に進む。スコットが量子世界に入ったことや、ハンクとホープの関係も1作目で描かれるので、順番に見たほうが2作目の物語が深く味わえる。
Q. 『クアントマニア』だけ見ても分かる?
物語を追うことは可能だが、ジャネットとカーンのやりとり、ダレン・クロスの再登場といった見どころは、前の2作を見ているほうが響く。時間がなければ、先に1作目と2作目のあらすじを読んでから見る方法もある。2作目については、公開当時の感想を書いた映画「アントマン&ワスプ」の感想(ネタバレあり)も参考になる。
Q. 『クアントマニア』は面白くないという評判は本当?
評価は割れた。映画の批評をまとめた海外サイトRotten Tomatoesでは約46%と、厳しめの数字だった。一方で、ジョナサン・メジャース演じるカーンの存在感は幅広く評価されている。コメディ中心の前2作とは雰囲気が変わり、SF色が強いので、好みは分かれる。自分で見て確かめるのがいちばん確実だ。
Q. 『エンドゲーム』は先に見ておくべき?
『クアントマニア』は『エンドゲーム』のあとの物語なので、先に見ておくと背景が分かりやすい。ただし、アントマンシリーズ単体でも物語は理解できる。
まとめ
『アントマン』シリーズは、『アントマン』(2015年)、『アントマン&ワスプ』(2018年)、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023年)の公開順に見るのが基本だ。MCU全体の流れで見るなら、間に『シビル・ウォー』と『エンドゲーム』を挟むと分かりやすい。3作とも、2026年10月27日時点で確認できた範囲ではDisney+の見放題で、料金はスタンダードが月額1,250円・年額12,500円、プレミアムが月額1,670円・年額16,700円だ。
まず1作目から見てみたい人は、公式サイトから申し込める。



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