ローズ中佐と言えばアイアンマンやアベンジャーズにて、アイアンマンのスーツを改造したウォーマシンで戦う、トニーの親友です。
シビルウォー/キャプテン・アメリカでは致命的なケガを負ってしまうものの、その後のリハビリを続けてアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーでも懸命に戦いました。
本記事ではそんなローズ中佐の劇中での活躍や、キャスト変更の事情まで解説したいと思います。
ローズ中佐の活躍
アイアンマン1
MITで航空工学の修士号を取得し、空軍士官学校を卒業した、アメリカ空軍武器開発部の中佐。スターク・インダストリーズとのパイプ役を担当する、実直な人柄と柔軟さを兼ね備えた軍事アドバイザーです。
トニーの破天荒で典型的なプレイボーイぶりに、飲酒しながら軽く説教するほど呆れてはいるが、互いに「偉大な師であり長年の友人」・心を許せる親友として認め合う仲であるようなそぶりを見せます。
アポジー賞授賞式で進行役を務めた翌日にジェリコのデモンストレーションのためトニーに同行するが、帰路の際は別の道についており、彼が拉致されたことを知ると、3ヵ月間に渡る捜索の末に発見。「次は私の車に乗れよ」と再会を喜び、トニーを連れて帰還しました。
トニーがスターク社の軍需産業撤退を決定すると、一時は彼を見放すが、彼がパワードスーツを用いて活動していると知ってからは、前述の接触事故の情報操作や、トニーとオバディアの戦地上空の航空規制など、その立場を活かしてサポートに徹してくれます。
アイアンマン2
公聴会において、アイアンマンのアーマーが危険であると軍上層部に強要されて発表するが、トニーならば信頼して任せられると主張して彼を支持しました。この時点ではトニーを信用していました。
ヴァンコの件を受けて軍がアイアンマンのアーマーを没収しようとしていることをトニーに伝えようとする際に、彼の体調が悪化していると知り、心配を深めることになります。
だが「アイアンマンを元に戻す」と上層部に告げた矢先に、誕生パーティーで自暴自棄となったトニーがマーク4の武装をパーティーの客の眼前で乱用したため、マーク2を装着して止めに入るが、殴り合いに発展し、反省の色一つ見せないトニーに失望して、マーク2を装着したままエドワーズ空軍基地に飛んで持ち帰りました。
この後は、無事トニーとの友情を取り戻します。またこの後の作品ではマーク2を改修したウォーマシンとしてローズも戦闘で戦うことになります。
アイアンマン3
アイアンマン2では中佐から大佐になります。今作では「ウォーマシンという名前は攻撃的すぎる」という世論を気にしてか、アイアン・パトリオットという名前とアメリカカラーに変更されています。
ただ、衛星通信のログインコードを“WarMachine68”、パスワードを“WarMachine rox”に設定するなど、ウォーマシンに未練がある様子でした。
紛争地域の鎮圧に出動する任務を請け負っていました。しかし敵の策に嵌まり、パトリオットを奪われて悪用されてしまうなど、相変わらず苦労人としての役どころになっています。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
アベンジャーズ・タワーでのパーティーに参加し、トニーたちと盛り上がった後のウルトロンの覚醒に立ち会ってからは出番が無かったが、クライマックスではウォーマシン マーク2を装着して参戦。トニーと優れたコンビネーションで、ヘリキャリアを襲撃するウルトロン・セントリー群を多数撃墜。
本作でアベンジャーズ入りを果たします。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
本作では、アベンジャーズが国連の管理下に入り、国連の指示に従って活動しなければならない「ソコヴィア協定」を受け入れるかどうかで分裂することになります。
ローズは一貫して協定を受け入れてソコヴィア協定に賛成、反対しているメンバーと激論を交わしたり、調印していないにもかかわらずルーマニアで騒動を起こしたスティーブの前に立ちはだかった際には、「おめでとう、君は犯罪者だ」と辛辣な物言いを容赦なくぶつけたりします。
また賛成派vs反対派の空港での乱闘では、ヴィジョンの流れ弾に当たり高空から墜落して半身不随になります。物語の終盤では友人トニーの補助を受けながらリハビリに1,000円する描写もあります。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
シビル・ウォーで半身不随にありましたが、トニーが製作したナノテクを応用したマシンで克服します。
ソコヴィア協定に唯一乗り気だったが、アベンジャーズ解散という結果となったことで、「協定は間違いだった」と苦言を呈し、それぞれの理由から失踪したブルースやナターシャ、内乱で拳を交えたスティーブやサムたちが本部基地に来訪。
わだかまり無く再会を喜び合い、その後も彼らに気さくに接する人柄の良さを見せました。本部に来たスティーブたちの逮捕を命じたロスを無視します。
ワカンダでの決戦では、ファルコンと連携して、より強化されたウォーマシン マーク4を身にまとい、アウトライダーズを迎え撃ちます。
ウォーマシンの遍歴
ウォーマシンマーク1
アイアンマン2にてトニー・スタークから奪い取ったマーク2を改造。アメリカ軍基地で改造&強化をおこない、重戦車のように装甲を強化、新たな兵器を多数搭載。
途中で一時的に敵にコントロールを奪われる場面もありました。
ウォーマシンマーク2
アイアンマン3やアベンジャーズ/エイジオブウルトロンで登場。ウォーマシンマーク1をトニーに返して、新しく造ってもらった2号機。
従来よりも軽量化をはかったアイアンマンマーク22をベースに主力や耐久力を維持しながら機動性がアップしています。
アイアンパトリオット
アイアンマン3に登場。別名ではあるもののウォーマシンマーク2の塗り直しをしただけです。敵に上バレて大統領暗殺に要された不遇なマシン。
ウォーマシンマーク3
キャプテンアメリカ/シビルウォーに登場。軽量化をした前のバージョンから重火器を多数搭載した重量型に変更になりました。身軽なキャプテンアメリカたちにはあまり相性が良くなさそうでした。
ウォーマシンマーク4
前作の「シビル・ウォー」で胸部中央のリアクターを破壊されて撃墜された反省からかアイアンマン マーク46の様に胸部中央以外にも小型のリアクターが搭載されています。
装甲が増加され、下半身が不自由となったローディが歩けるように設計されています。
アイアンマン2からキャストが変更された理由
見れば分かると思いますが、アイアンマン1のローズとそれ以降のローズは全く別の役者が演じています。(初見時はあまりの変化に同一キャラであったことすら気付けませんでした)
1作目で演じた役者である「テレンス・ハワード」氏は自身の降板理由を明かしました。
「1作目の出演料は450万ドルだった。でも2作目のとき、『キミがいてもいなくても映画は成功するだろう。今作は800万ドル払うと言ったけど、やっぱり100万ドルで戻ってきてもらうつもりだ』ってスタジオに言われたんだ」という、ギャラの問題があったようです。
その後、ローズの役は「ドン・チードル」という様々な賞を受賞する名優に引き継がれ今日に至ります。
コメント