今までの映画アベンジャーズシリーズでちょくちょく登場してボスとしての風格を見せ、ついにインフィニティ・ウォーでその圧倒的な力を見せつけたサノス。
ハルクやマイティ・ソーを持ってしても太刀打ちできない圧倒的なパワーを持ちつつ、誰よりも優れた知能を有している、マーベルコミックの中でも屈指の強さを持つスーパーヴィランです。
本記事ではそんなサノスを解説します。
サノスの概要・原作での活躍
生い立ち
サノスは、土星の衛星タイタンで、タイタンの統治者の息子として生まれました。彼の父は宇宙の原始的存在セレスティアルズが生み出したエターナルズという種族のはずですが、通のエターナルズとは異なる外見をしています。
出産の際に他のエターナルズと違いいびつな姿をしているサノスを母親は彼の殺害を試みていました。
幼少時代は平和主義者で、弟やペットたちと遊んでいました。思春期になるとサノスはニヒリズムと死に魅了され、最終的に死の概念の具現化存在であるミストレス・デスを崇拝し、愛するようになりました。
映画では設定が変更されている
ただ映画では設定が変更されています。原作ではデスのために本来は宇宙の全生命を消し去ろうとしていましたが、そもそもデスが登場していません。
映画では、増えすぎた生命によって宇宙の資源が食い尽くされる事を阻止し、宇宙の均衡を保つために全生命の半分を消そうとします。
ガモーラはサノスの養女
サノスはガモーラとネヴュラを誘拐し、自分の養女にして殺し屋として育成しました。アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーではサノスはガモーラに対して愛情を持っているようでしたが、ガモーラとネヴュラはサノスに憎悪を抱いています。
コミックの方では、サノスが普通の子供たちと同じような生活を与えるように努めていて、誕生プレゼントを用意したり、クリスマスの時には、ツリーを飾り、サンタクロースからのプレゼントを準備するシーンもあるようです。
サノスの能力について
原作のサノスは、エターナルズに共通する不老不死という能力を持ちます。またコズミック・パワーを自在に操ること出来るほかに、超人的な力、耐久力、常人とはかけ離れた頭脳を持っています。
彼は、インフィニティ・ガントレット発明の他にも、瞬間移動、タイムトラベル、平行世界への移動を可能にする機能を備えた椅子を発明するという知能の高さが垣間見える描写もあります。
映画ではそこまで掘り下げられているか不明ですが、ハルクとマイティ・ソーを軽々と倒し、他のアベンジャーズが束になって掛かっても全く寄せ付けない力を誇っています。
インフィニティストーン抜きでもこれだけのスペックを誇っているサノスは、間違いなくスーパーヴェノムの中でもトップクラスの力を誇っていると言えます。
これまでの映画での登場
インフィニティ・ウォー以前にもサノスはエンドクレジットなどに登場していました。見返してみてたら初見では気付かなかった発見があるかもしれません。
アベンジャーズ
2012年の映画「アベンジャーズ」ではクロージングクレジット途中にサノスの外観が短い間に登場。クレジットは「Man #1」。
ジ・アザーが主であるサノスに、「うかつに地球に手を出せば、死を招く結果になる」と危険性を訴えるが、サノスはアベンジャーズに興味を持つように不適な笑みを浮かべる。
ロキを地球へと送り込み、四次元キューブを手に入れようとしました。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
本作に登場するガモーラとネビュラの養父。ロナンにオーブを回収させる代わりにザンダーを滅ぼすという盟約を結ぶ。
しかし、ロナンに裏切られて怒りを露わにし、本作での出番を終える。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
エンドクレジット後に登場し、全てのインフィニティ・ストーンを操れるグローブ“インフィニティ・ガントレット”を左手にはめ、自らストーンの回収に動くことを宣言しました。
マイティ・ソー バトルロイヤル
全ての戦いを終えて地球に向かうマイティ・ソーやハルクらの乗っている宇宙船に迫る。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
この作品ではついにメインヴィランとして君臨します。全宇宙の生命体の半分を消し去り、均衡を保つことを目標に掲げます。
以前ロキやロナンを利用してインフィニティ・ストーンの回収を試みたが、ロキの敗北やロナンの裏切りによって2度も失敗している。インフィニティ・ガントレットを手に入れたことで、自らストーンを回収するべく動きでします。
宇宙の生命体を半分も消し去ろうと思った背景には、自身の故郷であるタイタンの滅亡を食い止めようとしたが叶わなかった、という理由があります。
目的のためにはあらゆる犠牲を厭わぬ冷酷な性格で、行く先々で虐殺・破壊を繰り返しているものの、
- 犠牲を欲する性質を持つソウル・ストーンを手にするためには愛娘であるガモーラを犠牲にする必要があることを察すると、苦しい表情を見せて涙を流す
- 自分が与えた任務を果たしたマウの死を悼む
- 自分と必死に戦ったトニーに対し尊敬の念を示す
など感情はかなり残っているようです。
ヒーローたちをあしらってアベンジャーズが保有する分を含めたインフィニティ・ストーンを全て集めて、インフィニティ・ガントレットにインフィニティ・ストーンをはめ込み、指をはじいて全宇宙の生命の半分を塵に変えて消滅させることに成功してしまう。
アベンジャーズのヒーローも半数が消滅してしまい、残ったヒーローは絶望したまま本作は終了しました。
アベンジャーズエンドゲームでは「サノスは帰ってくる」という記述が・・・
今までのマーベル映画作品では、エンドロールにて「○○は帰ってくる」とその作品で主人公だったヒーローの再登場を示唆していました。
ただアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーでは、「サノスは帰ってくる」と書かれていました。
もしかしたらサノスは、味方あるは共闘する形で再登場するのかもしれない、というウワサがあります。
この結末は4月公開のアベンジャーズ/エンドゲームでチェックするしかなさそうです。
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