キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャーにてアベンジャーズの仲間入りしたファルコン。
本記事ではファルコンの情報や、登場した作品での活躍、脱退で炎上になった話などを紹介します。
原作での設定や生い立ち
原作では敵側のスパイ
ファルコンはアフリカン・アメリカンのファルコンはニューヨーク市ハーレムの出身です。10代の頃から人種差別に遭い、父親はある日けんかを止めようとして巻き込まれ死亡、母は強盗に殺されてしまい、サムは天涯孤独の身となってしまいます。
彼は世を恨み犯罪に手を染め、元ナチス軍のレッドスカルと出会い、キャプテン・アメリカ側にスパイとして潜入させられていました。
ファルコンはマーベル史上初のアフリカ系アメリカ人ヒーローです。(それに対してブラックパンサーが初の黒人ヒーロー)
原作ではギャングの一員に
両親の死によって心を閉ざしてしまったサム少年は、ギャングの仲間入りをし“スナップ・ウィルソン”を名乗るようになります。
ファルコンとして生まれ変わってからはハーレムに戻り、表向きはソーシャル・ワーカーとしてオフィスを構えています。
レッドスカルによりファルコンになってしまう
レッド・スカルは、キャプテン・アメリカを攻撃する手駒にするため“スナップ”の記憶を消し、鳥と会話できる能力を与え、レッドウイングと彼の精神をつなげます。
ですが、レッド・スカルの企みは失敗し、ファルコンとなったサムはキャプテン・アメリカのパートナーとなりました。
映画版では元軍人
映画では、ファルコンはアメリカ空軍のパラシュート部隊に所属していたことになっています。
ファルコンは人工翼を使う元落下傘兵。任務中に親友を失ったことにより退役したという設定です。高い戦闘能力、ペットのハヤブサとの精神リンク能力、周囲の鳥の目を通して周囲を見る能力を有しているという設定です。
原作通りのままで、田舎者や旅行者など土地不案内な人に対して、甘言で金を巻き上げたり、売春などを斡旋するような設定をアフリカ系アメリカ人である彼が演じるのは良くないと人種問題的な観点から配慮されたため、設定変更されたようです。
正直、キャプテン・アメリカが主人公で、バッキーを掘り下げたら、ファルコンの過去話までやる尺もなさそうですよね。
映画でのファルコンの活躍
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
この作品がファルコンの初登場。空中戦闘の軍事訓練を受けた元落下傘兵で、空軍の第58レスキュー部隊に所属。ある日、親友である同僚“ライリー”がバクマラでの降下作戦中に目の前で撃墜され落命。親友の死に対して何もできなかった無力感から目的を失い軍を退役。
その後は、ワシントンD.C.で自身と同じく戦場でトラウマを抱えたり、PTSDを患った退役軍人のためのカウンセラーとして働いていました。
日課のランニング中にスティーブと知り合い意気投合。中盤では出番が無かったが、S.H.I.E.L.Dに追われる身となったスティーブとナターシャを自宅に匿うと同時に、彼らの現状を知り、自ら共闘を申し出ました。
その後は、終盤までキャプテン・アメリカと一緒に戦います。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
アベンジャーズ・タワーでのパーティーに参加し、スティーブと共にビリヤードを楽しむが、そのシーン以降には殆ど登場しなかった。物語の終盤でアベンジャーズ入りを果たします。
アントマン
新型の“EXO-7ファルコン”を装備しテスト飛行中に、新アベンジャーズ本部基地内に侵入したアントマンと交戦。
侵入者として捕らえようとするが、アントマンが抵抗したため迎撃することになる。ある程度善戦するが、アントマンには翻弄された挙句にウィング・パックを破壊されてしまい逃走を許してしまいました。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
本作では冒頭から、中盤まで多くの場面でキャプテン・アメリカに同行し、助力を尽くして活躍します。アントマンにて小競り合いしたスコットとの軽妙な再会や、スティーブの不在時にバッキーと張り合うなど、コミカルな場面も見せます。
ソコヴィア協定という国連でアベンジャーズを管理しようとする動きに反対をし、スティーブと同様に犯罪者扱いされてしまいます。
トニーやローディと空中戦を繰り広げたが、ヴィジョンのエネルギービームをかわしたことでローディを負傷させる間接的なきっかけを生んでしまい、トニーに撃たれてしまいます。
その後はホークアイたちと共にラフト刑務所へと収監されてしまいますが、スティーブの真意を知ったトニーに彼らの行き先を密かに教え、友として助けに行くようにとトニーに助言しました。
ちなみに物語のラストで、自分たちを助けに単身ラフト刑務所へと侵入したスティーブに救出されます。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
アベンジャーズの内乱後はスティーブ、ナターシャと共に行動しており、彼らとスコットランドへと向かい、ブラック・オーダーに襲撃されているワンダとヴィジョンを救出しました。
クライマックスのワカンダでの決戦では、ローディとの連携でアウトライダーズとの戦いを挑みいます。
「ファルコンをアベンジャーズから脱退させよう」問題について
これは本当にあった話ではなく、アルコ&ピースというお笑い芸人がやっている「D.C.GARAGE」というラジオでの炎上してしまった企画です。
ラジオでは数週間にわたってアベンジャーズやファルコンの話がありました。会話の流れで「ファルコンはアベンジャーズの中では弱い」「チャカ(銃)を持ったオッサン」というネタが出来上がります。
そして問題の放送回。「ぶっちゃけファルコンはアベンジャーズの中でも実力は弱いし見てらんない!だからもうアベンジャーズを脱退させてやりたいんだ!リスナーのみんな!ファルコンが脱退するように説得してくれ!」という企画の元、という悪ふざけをリスナーに募集しました。
「アベンジャーズからファルコンを脱退させようSP」というタイトルだけがネットで話題になり、そこそこ炎上してしまいました。
個人的にはアベンジャーズの話に触れつつ、ラジオだから面白おかしくしているだけでそこまで怒る必要があるかな?なんて思いました。ただラジオを聞かないで募集のタイトルだけを見たらそりゃ怒るよなというくらいには紛らわしい題名だと思います。
リアルタイムでラジオを聞いてないので定かではありませんが、この件でキレていたのは、アベンジャーズ好きでもなければアルコ&ピースを知っている人でもなく、「黒人差別」とか吠えまくる日本の左界隈の人と言う話もあります。
ただ、ファルコン好きの人をファルコニスタと命名したり、アントマンに泥棒に入られたシーンで「キャプテンには内緒にしてくれ」というシーンは普通に面白いように感じました。
その後の炎上を謝っているフリをしながら悪ふざけしているのもツボ。
おわりに
原作のファルコンはかなり悲しい生い立ちですが、映画ではいくらかマイルドになり、ところどころコミカルなシーンもある良いキャラのように感じます。
またローズ大佐と同じく、メインヒーローを支える素晴らしいポジションでもあります。
アルコ&ピースの2人も本当に心の底からファルコンがイケてないとは思っていないと思うので大目に見てあげてほしいと思います。
なんだかんだ言ってカッコイイファルコンの活躍は、ぜひ劇場で見て欲しいと思います。
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