『アベンジャーズ』シリーズや『マイティ・ソー』シリーズを見ていると、主人公チームより存在感を放つヴィランがいます。それがロキです。本記事では、マーベル作品におけるロキというキャラクターの基本プロフィール・能力から、映画での登場作品、アベンジャーズでの活躍、そして多くのファンを驚かせた『インフィニティ・ウォー』での死亡までを、MCU映画版を中心にまとめて解説します。
ここから先は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を含む、ロキの映画での結末に関するネタバレを含みます。
結論から言うと、ロキはマイティ・ソーの義弟にあたるアスガルドの王子で、当初はソーへの嫉妬からヴィランとして立ちはだかりますが、映画を重ねるごとに憎めないアンチヒーローへと変化していくキャラクターです。原作コミックとMCU映画版では出自やキャラクター性がやや異なるため、この記事では「原作では〇〇」「MCU版では〇〇」と区別しながら紹介します。
ロキとは?プロフィール
ロキ(Loki)は、マーベル・コミックを原作とするキャラクターで、北欧神話のいたずら好きな神ロキがモチーフになっています。アスガルドの王オーディンの息子として育てられた、雷神マイティ・ソーの弟という立場です。
原作コミック版のロキ
原作コミックのロキは、ヨトゥンヘイムの氷の巨人(フロスト・ジャイアント)の王ラウフェイの実子です。生まれてすぐオーディンに拾われ、アスガルド人として育てられました。ソーへの嫉妬心から幾度もアスガルド転覆やヴィラン活動を企てる、いわゆる「邪神」として描かれています。
MCU映画版のロキ
MCU映画版のロキも、氷の巨人ラウフェイの実子でありながらオーディンの養子として育てられたという原作寄りの設定を踏襲しています。ただし映画版では単純な悪役として終わらせず、家族への劣等感や承認欲求といった心理描写に重きが置かれており、作品を追うごとにソーとの関係性や自身の立ち位置が変化していく点が特徴です。
ロキの能力
ロキは肉体派のヒーローが多いアベンジャーズの中で、魔術と知略で立ち回るキャラクターです。
- 変身・幻惑魔術(自分や物の姿を変える、幻影を作り出す)
- テレポート(瞬間移動)
- エネルギーの放出や念動力的な力
- アスガルド人としての超人的な力・耐久力・長寿
- ナイフなど小型武器を使った近接戦闘
- 弁が立ち、交渉や心理戦を得意とする知略家
原作コミックでは「魔術の使い手」という側面がより強く描かれる一方、MCU映画版では上記の能力に加えて、状況に応じた変装や心理戦での駆け引きが物語上重要な役割を果たします。
マーベル映画でのロキの登場作品と活躍
ロキは2011年の『マイティ・ソー』を皮切りに、複数のマーベル映画に登場してきました。ここではMCU映画版のロキが、各作品でどのような活躍をしたのかを時系列で紹介します(マイティ・ソーシリーズを見る順番はこちら)。
| 作品 | 公開年 | ロキの立場 |
|---|---|---|
| マイティ・ソー | 2011年 | 王座を狙う弟 |
| アベンジャーズ | 2012年 | 地球侵略を企むヴィラン |
| マイティ・ソー/ダーク・ワールド | 2013年 | ソーと一時共闘 |
| マイティ・ソー バトルロイヤル | 2017年 | アスガルド脱出に協力 |
| アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー | 2018年 | サノスに敗れ死亡 |
| アベンジャーズ/エンドゲーム | 2019年 | 2012年の別タイムラインの個体が離脱 |
マイティ・ソー(2011年)
戴冠式を目前に控えたソーへの嫉妬から、氷の巨人ヨトゥンヘイムの一派を宮殿に手引きし、式典を中止に追い込みます。さらに自身が氷の巨人ラウフェイの実子であるという出自を知り、苦悩の末にオーディンの眠りに乗じてアスガルドの王座に就きますが、最終的にはソーとの対決の末に宇宙の彼方へと姿を消します。
アベンジャーズ(2012年)
宇宙で目覚めたロキは、四次元キューブ(テッセラクト)の力とチタウリ軍団を得て地球侵略を企てます。ニューヨークを舞台にした戦いで結成間もないアベンジャーズと激突しますが、最終的にハルクに叩きのめされ、拘束されて物語は終わります。
マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2013年)
養母フリッガをダーク・エルフのマレキスに殺害されたことをきっかけに、ロキはソーと一時的に手を組みます。表向きは死んだと見せかけつつ、実際にはオーディンの姿に変装してアスガルドの王座に座るという、シリーズを象徴する化かし合いを見せました。
マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年)
長らく身を隠していたロキですが、ソーと再会後は死の女神ヘラの脅威に対処するため、惑星サカールでの騒動を経て最終的にソーと共闘します。アスガルド崩壊の際には民を逃がす船に同乗し、密かにテッセラクトを持ち出していたことが後の展開につながります。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年)―ロキの死亡
ここが多くのファンに衝撃を与えた展開です。冒頭、サノスに襲撃されたロキたちの船で、ロキは隠し持っていた武器でサノスの暗殺を試みますが失敗し、サノスに首を折られて命を落とします。ソーに看取られながら息絶えるこのシーンは、映画本編におけるロキというキャラクターの一区切りとして描かれました。
アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年)
『エンドゲーム』にもロキは登場しますが、これは『インフィニティ・ウォー』で死亡した個体と同一人物ではありません。アベンジャーズが2012年のニューヨークの戦いに時間移動した際、その時点でスターク・タワーに拘束されていた別タイムラインのロキがテッセラクトを奪って逃走するという展開で、本編で死亡したロキとは別の分岐(バリアント)という位置づけです。
映画本編でのロキの立ち回りやサノスとの対峙シーンを実際に見たい人は、Disney+で本編を視聴できます。
アベンジャーズでのロキ―悪役からアンチヒーローへの変化
「アベンジャーズ ロキ」という検索でこの記事にたどり着いた人の多くは、2012年の『アベンジャーズ』での侵略者としてのロキか、あるいは映画シリーズ全体を通したロキの立ち位置の変化が気になっているはずです。アベンジャーズ本編4作のキャスト解説でも触れている通り、ロキは正式なアベンジャーズのメンバーではなく、あくまで敵対者・準レギュラーの立ち位置です。
とはいえ『アベンジャーズ』での侵略者としての姿と、『バトルロイヤル』以降にソーの相棒として動く姿とでは、キャラクターとしての印象が大きく異なります。作品を重ねるごとに、王座への執着よりも家族との関係を大切にする一面が強調されていくのが、MCU版ロキの魅力です。
ロキの死は本当だったのか?変異体としての続き
『インフィニティ・ウォー』で死亡したロキ本人が、映画本編で復活する描写はありません。一方でエンドゲームの時間移動によって生まれた2012年時点のロキ(変異体)は、TVA(時間管理局)に身柄を確保され、そこから新たな物語が始まります。つまり、映画本編で描かれた死自体は覆されておらず、その後の物語を担っているのは別タイムラインのロキだという整理になります。
ドラマ版『ロキ』でのその後の活躍
このTVAに捕らえられた変異体ロキのその後は、Disney+の連続ドラマ『ロキ』で詳しく描かれています。時間管理局での任務やマルチバースを巡る騒動など、映画本編では触れられなかったロキの内面や成長は、ドラマ『ロキ』を解説した記事でまとめているので、気になる人はあわせてチェックしてみてください。なお、トム・ヒドルストンによるロキ役の演技についてはロキを演じた俳優の解説記事でも紹介しています。
映画本編でのロキの活躍やインフィニティ・ウォーでの最期のシーンを見返したい人は、Disney+で本編をチェックできます。
よくある質問
ロキはマーベル映画に何本登場している?
映画本編では『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の6作品に登場しています。このほか、Disney+ドラマ『ロキ』では主演を務めています。
ロキはアベンジャーズのメンバー?
いいえ、ロキは正式なアベンジャーズのメンバーではありません。『アベンジャーズ』では侵略者側として登場し、後の作品ではソーと共闘する場面が増えますが、チームの一員として名を連ねたことはありません。
ロキは原作コミックとMCU映画で設定が違う?
出自(氷の巨人ラウフェイの実子であること)は共通していますが、原作コミックのロキは古くから続く邪神としての側面が強く描かれます。一方でMCU映画版では、家族関係の葛藤や成長といった人間ドラマがより重視されています。
ロキは本当に死んだの?
映画本編の時系列上、『インフィニティ・ウォー』で死亡したロキが生き返る描写はありません。その後の物語で描かれるのは、エンドゲームの時間移動によって生まれた2012年時点の別タイムラインのロキです。
ロキのドラマ版はどこで見れる?
Disney+で配信されています。詳しいあらすじや登場人物はこちらの記事で解説しています。
映画本編だけでも、ロキは登場するたびに違う顔を見せてくれるキャラクターです。時系列で追うと、ヴィランとしての初登場からソーの相棒としての最期まで、印象がどれだけ変わっていくかがよくわかります。



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